空間演出デザインコース 晴間 稚佳子【コース奨励賞】
蓼藍 7点
Primitive:i ー藍のある豊かな暮らしー
藍の種から新たな学びと発想を。藍の魅力をより多くの人に伝えるプロダクトブランドの提案
皆さんは「藍」について、どのようなイメージを持っていますか?
冴えた青色、紺色、深い海の色。最近だとオリンピックのエンブレムやスポーツユニフォームの色を連想する人もいるかもしれませんね。衣類でもデニムにインディゴが使用されているように、日本人にとってとても馴染みの深い色ではないでしょうか。
藍は染色だけではなく、化学や歴史、民俗学や料理に至るまで多様な魅力を持つ植物です。例えば染液につけた時は緑色だった布が、外の空気に触れたとたんに鮮やかな青色へと変わる瞬間は、子どもだけではなく大人も魅了されることでしょう。
少子高齢化社会が到来しSDGsなど環境問題については、企業や国家レベルでの問題として取り上げられてます。消費者の購買意識が利便性だけではない「心の豊かさ」の追求へと移行していく中で、制作する立場としてどのように応えていけばいいのか。創る者にとっては大きな課題だと私は考えます。
先人が創ったものを眺めてみると、ときに少ない資源や厳しい自然条件の中で、大切な人の為にものを創り懸命に生きた人達の姿がうかがえます。
そこで古代から親しみのある藍を通じて、先人の技術や知恵を、実際に創り体感して学べるプロダクトブランドを作りたいと思い立ちました。
藍草の栽培から観察、歴史、染色まで「藍を活かす方法」を知り、そして追究することは人間同士のコミュニケーションをも育み、今の合理的で便利な社会にはない幸せに繋がるのではないでしょうか。
ブランドを通じて「心が豊かになる暮らし方」を提案します。
藍染めの技法について、また多岐にわたる藍の魅力をお伝えしてます。
アイデアブックを通じて、藍に関する5つの視点について学びます。歴史を知り、プロダクトを作ったり料理を楽しむことで先人の知恵に思いを馳せ、知識や成長が得られる心豊かな暮らしの提案をします。
5つの視点の一つ「知る」について。藍染めの生産地を訪れることで、江戸時代の歴史や人との関わりを学びます。
「育てる」について。藍草を実際に育ててみることで、自然や生態系、化学について考えます。
「作る」について。育てた藍草を使って染めたり、藍染め体験をすることでものづくりの楽しさやアップサイクルについても考えます。
「食す」について。藍は栄養価の高い植物です。葉をパウダー化し、料理に取り入れる研究も進んでいます。
5つめの視点「暮らす」について。自分で染めた衣服を着てみたり、染めたタペストリーを部屋に飾ってみたりする。身近に藍のある暮らしを提案します。
晴間 稚佳子【コース奨励賞】
空間演出デザインコース
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