安満このびースペース
児発っ子とお母さんも楽しく過ごせるみんなの広場
空間演出デザインコース 新村 衣玖美
作品タイトル:安満このびースペース
児童発達障害を知っていますか?
児童発達障害とは、生まれつきの脳の動きが一般的な人とは異なる部分があるため、独特の外の世界の感じ方(見え方や聞こえ方)をしたり、一部の発達が極端に偏ったりする子どもたちの事です(通称:児発っ子)。
子育てには、毎日のおでかけは必須です。子どもの成長に必要な運動量や家族以外の人とのコミュニケーション、集団行動、自然にふれることで得られる五感への刺激はできれば毎日取り入れたいものです。しかし児発っ子にとって、それらの刺激は好ましくない場合もあります。また自発っ子の子育ては子どもにも周りにも配慮する必要があるため、付きそう母親にとっても負担が大きいと言えるでしょう。
コンセプト:好きを選ぼう、そこで楽しもう
安満このびースペースは発達障害児の特性に考慮しながら、障害の有無に関わらずみんなで楽しく遊べる場所を提案します。同時に児童発達障害になじみのない人達にとっても受け入れやすい形で、特性による行動を肯定化できるように計画しました。
また親同士、子ども同士のコミュニケーションを促すイベントや公園遊びをサポートするボランティアプレイリーダーなど、みんなで子どもを見守れる環境も提案します。
子どもの特性に合せて、エリア分けした広場を計画。刺激を抑えたパッシブエリア(ごろ寝図書館)・刺激の豊富なアクティブエリア(感覚遊具)・コミュニケーションを目的としたコミュニケーションエリア(カフェ)。
疲れやすい特性を持つ子ども達も、寝転がって休憩できる場所として計画しました。絵本を通して身の回りの自然に触れるきっかけを作りたいと考え、広場に図書館を設置しました。子ども達の好奇心を学びへと繋げます。
本棚屋台と折り畳み本棚を組み合わせて図書館の機能を持たせました。また季節に合わせた植物を植えることで、絵本と合わせて子どもの興味を広げ、学びに繋げます。植物に触れることもできるようピクトグラムも設置。
カフェを中心にピクニックをしながら、コミュニケーションをとることが出来ます。ミニファームで野菜を育てて、収穫イベントなどコミュニケーションをとる活動を行うことも出来る多目的なスペースです。
可動式のカフェは、右側にある販促物用のワゴンを移動させるとカウンターが出てくる仕組み。ワゴンが他の目的に利用されている時に使用します。ミニファームは、季節の野菜とブルーベリーの木を植えました。
感覚が鈍感で、常に刺激を求めるタイプの児発っ子も、たっぷり感覚を使って遊ぶことが出来る遊びエリアです。児発っ子でなくても楽しく遊べ、子供同士のコミュニケーションを促すことが出来ます。
視覚・聴覚・触覚を使うプレイボード、固有受容覚と前庭覚を使うトランポリンとハンモック、嗅覚を刺激するハーブ園を設置しました。「やさしく触ってね」のピクトグラムも設置します。
カームダウンルームは特性により疲れてしまったり、気分が悪くなった時に休憩所として使用することが出来ます。テントは内側にカーテンが付いているので、好みの環境に調整して多目的に利用できます。
日頃から仲良しの親子がいることは、公園でのトラブルの軽減や、親子共に負担が減ることに繋がると考え、イベントを企画しました。定期的に子ども用と大人用のアカデミーを開催し、子育てのサポートをします。
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