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Luminare

(大学院)グラフィックアート分野 甲斐咲帆

領域奨励賞

システム: raspberryPi5、Circuit prayground
ドレス: サテン、ジャガード、コーデュロイ、他

 現代社会において、孤立感は人々の心に深く影を落としている。 誰にも相談できず深まる孤独は、幸福感を損なうだけでなく、生命の維持を脅かす課題となっている 。
 本作品『Luminare』は、日常生活において最も身体に密着したメディアである「衣服」を拡張し、対面コミュニケーションを活性化させるためのウェアラブルアートである。

 着用者の衣服を介した能動的なインタラクションを、孤独という暗闇を照らし出す光として表現した。
 孤独とは「今」誰とも繋がっていないという感覚から生じるが、人間関係の本質は、それまで積み重ねてきた「時間の厚み」にこそ宿ると考える。シルクスクリーンによる重層的なテキスタイル加工を「過去の痕跡」とし、デジタルな光の反応を「現在の対話」として衣服の上に重ね合わせた。かつて誰かと分かち合った記憶の上に、 今この瞬間の言葉が積み重なっていく。衣服に刻まれた重層的な痕跡は、かつて行われた対話の証。
 たとえその場に姿はなくとも、Luminare を通じて、時を超えた他者と間接的に繋がり合っていることを表現した。

テキスタイル
着用者の発話によりLEDが発光する様子
鑑賞者の表情の変化によって変化する映像
ドレス内部の配線
Luminareが暗闇で光る様子
映像はフレキシブルOLEDに表示される
インタラクションの様子

甲斐咲帆

(大学院)グラフィックアート分野

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