イラストレーションコース 近藤 真里菜
■ タイトル
起源の龍神と創造の龍神
■ 説明
日本と中国に共通する架空生物『龍』をモチーフとした連作の展示作品。
現代のライフスタイルに合った、インテリアの中にも自然と溶け込むような展示イラストを目指しました。縁起がいい幸せの象徴として家やオフィスに飾りたくなるイラストに仕上げ、色調も部屋のスタイルに合うように意識し、日本と中国の龍、古代と宇宙が密接に関係する龍という2つの姿の龍の連作を制作しました。
この作品を制作しようと思った背景には2019年から始まったコロナの影響が大きく反映しています。
私は中国上海で生活していますが、3年半もの間、日本に帰国できず家族や友人に会うことも叶わず、2ヶ月間の強固なロックダウンも乗り越えました。この出来事は精神的に今でも辛く悲しい経験でした。中国の寺院に参拝に行った際、境内に漂うお香の香りや、人々の祈りで生けられた花々、仏や龍などの仏像に対して改めて心から癒しや霧の晴れるような気持ちが取り戻せたように感じました。お寺にあるたくさんの龍の姿に日本らしい懐かしさを感じ、龍の起源について調べてみたいと思ったことがきっかけです。
ではそもそも龍とは何なのか?日本の龍は中国の文化圏の中にあり、仏教、文字、金属文化などを通して龍の文化が弥生時代に中国から日本へ水稲文化とともに持ち込まれました。
中国では人々の思いや願いが具現化し長く語り継がれた姿が龍であるという考え方と、龍は宇宙やすべての始まりの起源とされる創造主であるという考え方があります。
「気は風に乗って散じ、水により止まる」ことから中国では風水とよび、自然の「気」の流れは龍の体にも擬せられ「龍脈」と称されている。他にも「起龍」、「龍脳」、「龍穴」と呼ばれ、この「龍穴」にはもっとも「気」が集中するという。そのため、「龍穴」には宮殿や寺院や墓が作られたのである。
風水的な考え方も今現在の日本にも親しまれ、現担ぎや縁起のいい方位学にも伝わっている文化なのである。
私の考える縁起のいい『龍』というのは中国と日本の歴史や文化に共通する象徴した姿です。
龍神の起源の姿
龍神の創造の姿
近藤 真里菜
イラストレーションコース
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