- 2014年5月13日
- 日常風景
はじまりました!お山の住人さんの物語
今年度もはじまりました。お山の住人さんの物語。
月曜日2限、3限はこども芸術研究IVの授業です。
授業テーマは「ファンタジーをつくる」です。
3回生のお兄さん、お姉さんと年長、年中、年少の子どもたちが学年に分かれて活動します。
いつも一緒のお母さんと離れて、今日は年長さんを対象に学生が計画した活動を行いました。
前年度のこども芸術研究IVから引き続いて、
こども芸術大学の子どもたちと学生とで瓜生山を舞台に物語を展開します。
物語の中心には、子どもたちもまだ会ったことがないお山の住人さんがいます。
さて、今日の活動の導入のはじまりです。
今日もお山の住人さんからお手紙がこども芸術大学のポストに届きました。
(実はこのポスト、昨年度の年長さんがつくりました。)
お山の住人さんは昨年の夏から旅行に出掛けていて最近お山に帰って来たようです。
旅行先では「フレーム」に入ったきれいな絵をたくさん見てきました。
そして美しい瓜生山の景色をフレームに入れてみたいと思いました。
「フレームをつくって!」とお願いのお手紙がこども芸術大学のポストに入ってました。
そして宅配便でフレームの材料も届きました。
さて、早速お姉さん、お兄さんに道具の使い方を教えてもらいながらフレームが始まりました。
とても真剣に道具の説明に耳を傾ける年長さんたち。
「ノコギリは押すより引くときに力を入れるときれいに切れるよ。」
「一人では切りにくいけれどお友達が切る木を支えてあげると切りやすいよ。」とお兄さん。
さあ、みんなもやってみましょう。
ゴシ♪ゴシ♪ゴシ♪しっかり押さえていてね。
こうして組み合わせるとフレームになるのよ。ここをトン♪トン♪トン♪ちょっと堅いな、でも頑張る!
見て、見て私のフレーム、完成したよ。
午後からは絵の具で色を塗ったり、木の実やビーズ、リボンなどでフレームを飾ります。
どれで飾ろうかな?う〜ん、迷うな。
誰かが絵の具を塗りながら鼻歌を歌いはじめました。
それはなんと最近大人気の映画「アナと雪の女王」の主題歌でした。
そしていつの間にか一人の鼻歌が連鎖して全員で大合唱♪になりました。
子どもたちの歌声がアトリエ内に響き渡る、とても穏やかな時間になりました。
完成したフレームはお山の住人さんに見せてから、みなさんにお見せしますね。
もう少し楽しみに待っていてください。
こども芸術研究IVはこども芸術大学という場で、学生たちは子どもと関わり実践で学びます。
実施計画から準備、そして現場を体験します。
計画段階では導入はうまくいくだろうか、
子どもたちは話を聞いてくれるだろうか、
女の子はノコギリ、カナヅチ作業を楽しんでくれるだろうか
カナヅチやノコギリでケガはしないだろうか
何よりも楽しんでくれるだろうか…
次々に湧いてくる不安だらけでドキドキだったようです。
でも、子どもたちにはお姉さん、お兄さんの真剣さが伝わったようです。
堅い木を切るのも、小さな手でカナヅチで釘を打つのも一生懸命頑張ってくれました。
誰ひとり、途中で諦めないでフレームづくりをやり遂げました。
達成感があったのでしょうか、出来上がったフレームにいい顔を入れて見せてくれました。
お山の住人さんも喜んでくれるでしょうね。
物語は始まったばかりです。まだまだ続きます。
どんな展開になっていくか、これからもお楽しみに!!!!
(梅田美代子:教員/イラストレーション、グラフィック)