映画学科

授業風景

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2020年7月3日  授業風景

高原の日常4 ~長けりゃいいってものでもない~

こんにちは。映画学科研究室です。

 

映画学科の学生たちは、猛暑も極寒も関係なく校舎内の至るところでお昼を食べたりミーティングをしたり元気いっぱい!にぎやかな学生達の声が再び聞こえてくるようになるのが待ち遠しい今日この頃。

 

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いつも学生達が座っている場所からどんな景色がみえるのかなと、構内をうろうろしていたら・・・

 

 

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映画学科鈴木3人衆のひとり、編集領域・鈴木歓(すずき かん)先生に遭遇!

 

 

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歓先生は編集マン。そして、カメラに読書にお料理と、多彩な趣味の持ち主です。

学生達の真剣な様子や中庭でくつろいでいる表情など、カメラに収めて回っておられ、神出鬼没。気配なく近づいて、いい表情をとらえます。

 

学科の最年長でありながら、みんなが楽しくなることを編み出すパワーはNo.1!

授業や編集のお仕事の隙間時間で、学生とバトミントンをしたり、スケボーしたり、並んでかき氷を食べたり。今は、卒業生に声をかけてのZoom同窓会に、オンライン授業のより面白い進め方を考える教員ミーティングの主催と、日々大忙し。みんなのお兄さん的ポジションです。

 

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編集中は真剣かつ、いつもどこか楽しそうで、ついつい画面を覗きたくなります。

 

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そんな歓先生ですが、合評(*)では一変。

 

 

 

「映画って、長けりゃいい、短ければかっこいいってものでもないから」

 

 

 

と、短く厳しい言葉をなげかけます。

 

編集は切って・繋いでの繰り返し。

つなぎ方によっては、同じ素材でも全く見え方が異なるので、何度もラッシュ(*)を繰り返し、あーでもないこーでもないと監督やスタッフと議論を重ね、修正し、またラッシュを重ねて。

その作品にとって、よりベストな尺(長さ)は何なのかを見極め、仕上げていきます。

見極めるのは至難の業な気がしますが、宝探しのようで楽しそうだなとも思います。

 

 

映画の世界は”嘘”だから、何だってできちゃう。ほら、時空だって越えられる!

 

編集は、見る側の話のとらえ方自体が違ってしまうこともある重要な過程。

しかし先生は、撮影した素材の脚本を読まないで始めるそう。それで一体どうやって、ひとつの映画に編み集めていくのでしょう。

 

その方法は、ぜひ歓先生の授業で。

もしくは、いつか高原校舎内のどこかで先生をつかまえて、アイス片手に並んで話してみてください。

 

先生の授業では、受講生達と撮影素材のやり取りをしながら、個々に編集⇔みんなに発表を繰り返し、授業を進めています。

今は手元で同じ素材をそれぞれ編集している学生達。発表となったとき、どんな作品になっているのか楽しみです。

 

 

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それでは、また次の領域をお楽しみに。

 

 

*ラッシュ:撮影状態確認のための、音声の入っていない未編集プリント。またはその試写。取材が終わった収録テープで、まだ編集が終わっていないテープをいう。

スタッフ間で試写、検討するときに「ラッシュを見る」などという。ラッシュには段階によって「ニュー」「セミ」「オール」などの種類がある。

 

 

*合評(がっぴょう):みんなで集まって作品の講評をする会。大切なことは、作者への敬意を忘れないこと。そのうえで、厳しい評価も飛び交います。

映画学科では、4年生の卒業制作の合評になると、朝から晩までまる2日かかります。見る側の体力勝負でもあり。

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2020年6月15日  授業風景

高原の日常3 ~演出って何なのだ?~

こんにちは。映画学科研究室です。

 

前回に引き続き、高原校舎Bstudio(Bスタ)からお届けしています。

Bスタは総板張りのスタジオ。俳優の稽古場、撮影スタジオ、広めの作業場と用途は様々です。

 

今回は、映画批評家・北小路隆志先生の授業中。

 

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当学科に入学したすべての学生が学ぶ「映画概論」。映画を構成するさまざまな領域からゲストをお招きし、観客の目線を代表した北小路先生が、作品を介して作り手の考えを聴いてみる、という授業を展開しています。

 

 

北小路先生は、数えきれないほどの映画を観て研究されている映画批評のプロフェッショナルです。

どうやって覚えておられるのか不思議でならないのですが、映画のシーンをとても細かく覚えておられ、言葉に紡がれます。

 

映画を観ているときはいつもと違う眼差しです。

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トークのプロでもあり、ゲストのお話からキーワードを丁寧に拾い集め、映画のシーンと巧みに結びつけて問い、ゲストからさらに言葉を引き出してゆかれます。

あ!それ今まさに聞きたいって思ったことだ、と思った受講生もいるのではないでしょうか。

 

 

さて、本日のテーマは「演出」。ゲストは映画監督・福岡芳穂先生です!

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北小路先生と同じく、福岡先生も言葉の魔術師だと(私は)思っていますが、人物をとてもよく見つめておられます。

ひとつの考えに偏っていると感じられた時、即座に、「本当にそうなのか?」と”敢えて”揺さぶりをかけ、別の選択肢、表現もあることに気づかせてくれます。私も、はっとさせられたことが何度も…。

 

 

 

俳優の内から生まれてくるものを、生まれさせるように、どう仕掛けるのだ?

 

 

 

監督の大きな仕事のひとつであり、俳優はもとい、すべてのスタッフにとって重要な「演出」。

演出をする際、一番やってはいけないことは、俳優に感情を押し付けることだそうです。

このシーンはとても悲しい気持ちだから、ここで涙を流してください、という言い方はしません。そう言われた側は、これまで観てきた”何か”の感情をコピーしてしまうからだそう。

思い描いている感情を俳優の内から生まれるよう仕掛けを考え、「動線」「位置」「距離」「視線」という4つの具体的な指示を出して、スタッフ全員で俳優を見つめます。

 

キーになる”もの(物・者)”を空間のどこに仕掛けるのか。

 

「演出」は、監督だけが考えればいいものではなく、映画にかかわるスタッフすべてが、それぞれに考えることです。

時には美術部から提案を受けたり、あるいは俳優からこうしてみたいと提案を受けて、撮影部や録音部とも相談して、”それ”をとらえるカメラや録音機材などをどこに仕掛けるのか、さまざまな視点から「仕掛け」を考えていくそう。

それらは、撮影を実際に始めるずっと前から、気が遠くなるほど緻密に始まっています。

 

実際にどんな演出をされたのか、先生が監督された作品のワンシーンを見せたり、それと同じシーンを実験的に上位学年の学生に「Zoom」を使って演技をしてもらった映像を見せたりと、授業の「演出」も。

出演は、4年生俳優コース 池内祥人君と山口紗也可さん。(ご協力、本当にありがとうございます!)

 

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(Zoomで演技をしてみて、「私にとって演出とは制限。制限の中でもがくからこそ、自身の想像をも超えた表現が内から出てくるのかも。」と山口さん。)

 

 

俳優の内から生まれてきたものを全スタッフがもらい合ったとき、想像していた以上の表現を見つけることもあるのだそうです。

 

映画は集団制作。あらゆる視点からの意見を取りまとめ、ひとつのものとしていくのはとても難しいことだと思いますが、スタッフ一人一人がその作品に真剣だからこそ、いろいろな意見が出てくるのでしょうね。

 

次回以降も、「映画概論」は東京からのZoom参戦で、続々と豪華ゲストが続きます。

受講生の皆さん、お楽しみに!

 

※授業撮影会場は常に窓を開けて換気。ゲストとお話する際は、ソーシャルディスタンスを保っています。

 

 

映画学科の学生達も、映画をつくっていくうえで時に大きくぶつかることもあり、傷つく姿は、そっと見ているこちらも辛くなるほど。

しかし、だからこそ、皆さんがもがいてもがいて生み出す作品は本当に尊いです。

今年はこの状況のなかで、どんな内なるものを皆さんは生み出すのでしょう。

 

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いつも学科や学生のことで真剣に話し合っておられる先生方。映画について楽しそうに話されている姿を見るのは初めてだったかもしれません。

こんな風に学生達もまた、キャンパス内で映画の話が楽しくできる日がきますように。

 

 

では、次の領域もお楽しみに。

 

 

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2020年6月10日  授業風景

高原の日常2 ~本日の日の出時間は!~

こんにちは。映画学科研究室です。

 

映画学科の拠点となる”高原(たかはら)校舎”のシンボル的建物といえば、この青い建物。

 

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秘密基地感漂う雰囲気がちょっぴり自慢です。

我々教職員はこの色を、”高原ブルー”と呼んでいます。

 

今日は、初夏の日差しのもと高原ブルーに白字の「B」が映える、Bstudio(通称:Bスタ)を覗いてみましょう!

 

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「今日の日の出は4時43分、日の入りは19時08分…

     つまり、夏至に向かって先週より日照時間が長くなっているわけです」

 

と、何やら天気予報のような言葉が聞こえてきます。これは一体・・・?

 

 

 

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映画学科鈴木3人衆のうちの一人、撮影・照明領域担当の鈴木一博先生です!

名前の読み方は「かずひろ」ですが、「いっぱく」先生と呼ばれています。

一博先生は職人気質。レンズを覗く眼差しと背中は、撮影照明を志す学生達、そしてラボスタッフにとっても憧れです。

 

映画の領域のひとつである、撮影部と照明部にとって、「光」はとても重要です。

実際の撮影時間と、劇中で表現したい時間帯が異なることも多々あり、照明を使ってその季節・その時間帯の自然光を作り出すこともします。

そのために、日の出・日の入りの時刻、日照時間を常に把握。そして、その時その場所の光の方角、角度、明るさを記憶されて、撮影に生かしておられるのです。

まるで一博先生ご自身がカメラのようで、記憶というハードディスクの中に、たくさんの光や色彩のパターンが蓄積されているのかしら…と想像が膨らみます。

 

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たくさんの機材に囲まれています。

先生のお話に合わせて、受講生にベストショットを届けるべく、スイッチャーと撮影用のカメラやPC、はたまた先生のipadも繋いで、自在に画面を切り替え、Zoomオンライン授業を展開しています。

 

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今日の教材カメラは、フィルムカメラ「MITCHELL」。結構重いです。先生が新人の頃、そんなに(体形が)細くて担げるのか?と現場の先輩に問われたことがあるとか。

 

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カメラを触り始めると、一瞬で一博先生の目の色が変わります。

 

カメラの構造を知り、どうやってフィルムに映していくのか。難しいけれどとても勉強になるため、授業風景を撮影しているラボの職員までもが、食い入るように見つめています。

そして、カメラ内部をカメラアップで撮影しているので、学生達は細部を見ることができています。これはオンラインならではの利点かもしれません。

 

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映画は1枚1枚の写真の連続体。

 

24f/s(1秒間に24フレーム)の速さで映しているのだそうです。

映像を見せるのは、プログレッシブとインターレスの2つの方式があり……。もはや、物理の世界です。

 

今後は授業が進むにつれて、撮影方法などの具体を学んでいきます。

授業の合間に、カメラマンならではのロケハン(*)時の視点、カメラ位置の決め方などなど、普段一博先生がどのように世界を覗いているのかも、垣間見ることができるかもしれません。

受講生のみなさんは、もしかしたらオンラインでしか体感・発見できないこともあるかもしれませんので、今後もお見逃しなく!

 

*ロケハン:ロケーションハンティング。撮影開始日(=クランクイン)までに、ロケ先の調査(ロケ場所探し、下見、確保、カメラアングル等の確認)に行くこと。

 

さて、次の領域もお楽しみに。

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2020年6月4日  授業風景

高原の日常 ~ C studioより~

みなさんこんにちは。映画学科研究室です。

いつもは鈴木歓先生がBlog記事を書いていますが、不定期に研究室からもお届けします。

 

オンライン授業も3週目を迎えました。先生方も様々な工夫を凝らして授業を展開すべく、日々研究しています。

 

本日はC studio(通称:Cスタ)を覗いてみます。

Cスタは、映画のセットや小道具・装飾を作る美術スタジオで、いつも美術部の学生達が何かを作っており、覗くたびに今度は何ができているのかとわくわくする場所です。

 

今はドアをくぐると…

 

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これまで学生達が作ったたくさんの劇中美術のセットや小道具、工具類に埋もれて…映画美術の嵩村(かさむら)先生です!

 

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現在は、先生特製のオンライン授業操縦ブースが組まれています。

 

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美術の授業は、手書きの図面や、工具・塗料の説明、作業中の先生の手元など、学生達になるべくリアルにみてもらうための工夫をしており、先生が市販のWEBカメラを使って自作のZoom連結書画カメラもセットしました。

バミリ(*)も施され、ベスト撮影ポイントがすぐにわかるようになっています。PCにデータを取り込まずともカメラを切り替えて、学生のみなさんに見せたい現物を即座に映し、お届けすることができる仕様です。

 

美術の授業を履修している学生のみなさん、今後の授業展開もお楽しみに。

そしてまたいつか、皆さんが生み出すわくわくするものであふれた、Cスタが戻ってきますように。

 

映画は、たくさんの領域とスタッフの力が集まった総合芸術です。携わったメンバーがひとりでも違えば、まったく同じ映画は生まれてこないのが不思議なところで一つの魅力だと思います。

果たしていくつの領域があるのか、ぜひ映画のエンドロールもチェックしてみてください。

 

次回はまた別の領域の授業風景をお届けします!

 

*バミリ:機材の設置場所や出演者立つ位置を、ビニールテープ等で目印として貼ることをいいます。映画の撮影においても、とても大切です。

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2019年11月1日  授業風景

卒業生のkento fukayaさんが「プロフェッショナル研究」にゲスト参加!!

卒業生でよしもと芸人のkento fukayaさん(2期生)が、後期から始まった「プロフェッショナル研究」(山本起也先生担当)にゲストとして参加されました!!

 

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授業の冒頭、kento fukayaさんは「吉本興業」のピン芸人と言うことで、学生たちから「お風呂上がりに体を拭くタオルを用意していなかった人のあるある行動」と言う一発芸をリクエストされ見事に応えてくれました。

 

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その後、基本的には学生たちからの質疑応答と言う形を取り、授業が進められました。

 

「芸人として売れているのか」という厳しい質問もあったが、それに対しても赤裸々に回答していただきました。

他にも、「売れなくても芸人を続けるモチベーションは何か?」などの質問もありました。

 

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kento fukayaさんは山本起也監督の【北白川派】第3弾=『カミハテ商店』に出演し、また同じく山本監督の【北白川派】第7弾=『のさりの島』にも出演されています。

 

そのことに関する質問を受けて、「北白川派ほど過酷な現場はなかった」と回答し、その経験が糧となり、当時より辛いことはそうそうないとおっしゃっていました。

 

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途中、かつての教え子であるkento fukayaさんの活躍を見に水上竜士先生も参加し、昔話を交えながら、kento fukayaさんの学生時代を振り返り、今につながる成長の話をしていただきました。

 

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授業が終わってから、春先に天草でいっしょに『のさりの島』のロケ現場を過ごした在学生のスタッフ、キャストも集まり記念写真を撮りました。

 

kento fukayaさんのこれからの活躍を願っています。ありがとうございました!!

 

 

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