- 2020年8月28日
- 日常風景
合評風景 – guest : studio note 寺山紀彦 氏 –
こんにちは、空デ研究室です!
今週で前期授業も最終となり、全学年で最終合評が行われています!
今回は、空間デザインコース3回生の合評風景を紹介します◯
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『 空間デザイン演習Ⅲ 』
担当は昨年同様、吉行良平先生です
▶︎▶︎ 吉行先生:吉行良平と仕事
日常のふつうと呼ばれる状況を、多様なあるいは微細な視点から観察し、そこでのもののあり方や人の行為から、既存の意味に限定されない新たな意味が見出されることを理解する。
それをもとにデザインを起こしていくことで、これまで気づかれてこなかった新たなものの存在が見いだせることを学んでもらいたい。
そして、そこから形成されるプロダクトは、人の行為を誘発し、新たな意味を生成するものであり、日常を豊かにしながら、社会の中で新たに機能するデザインとなっていく。
という授業目的の中、学生らはいろんな実験課題を通して、
今回の対象を選び出し、分析や実験を繰り返してきました。
今回の最終合評は、そういった過程を得て完成したもの・または現在状況(進行形)をプレゼンしていました!
ゲストも昨年同様、studio noteの寺山紀彦さんです!
▶︎▶︎ 昨年の授業風景 check!
作品を一部紹介
サイフォンコーヒーのかたちに着目したところから、形状を分析していきます
ペレットと呼ばれるプラスチック粒子を使って形成作業の繰り返し
この学生さんは現在の着地点として「花瓶」としていましたが、
吉行先生と寺山さんは、あえてモノに着地せずにもっと作ることを繰り返してもいいかも、
かたちに興味があったなら、このまま続けたら新しいナニカを発見できるかも と、、、
現在の成果物にもコメントを出しつつも、モノつくりの思考を終わらせないという考え方がお二人らしく、新鮮に感じました
なにか着地点を設けることは大事だけど、続ける・突き詰めるという考えもモノ作りには大切ですね!
こちらは縄ないに興味をもち、鴨川沿いの雑草から縄ない制作の実験
(縄ない:ねじりをかけた2本のワラ束を巻き合わせて1本の紐にすること)
ワラ以外にも縄ないに最適な草はあるのかどうか
日常にある草から縄を作ることができれば、非常時の際にも生きる術として活用できる!
とっても空デらしい考えの制作結果です!
授業内で吉行先生がおっしゃっていましたが、
できていないことをネガティブに捉えず、
先の可能性を考えて、とにかく作り上げていく
そういった行為が大切だとおっしゃっていて、はっとしました。
合評など多いと、課題が重なって思い通りに課題が完成できず、マイナスに捉える人が少なくありません。
完成できたら一番いいのかもしれないですが、
時には「完成している」ということよりも「今後をどう見ているか」
そういった考えの方が重要になる場面もあるかと思いますね!
作り続けると、どこかで新しい視野が開けて、さらにおもしろい試みを発見することがあります。
合評終了後には、寺山さんより講評いただき、上位優秀者には作品プレゼントが!
寺山さんがデザインされたプロダクト作品を贈っていただきました!!
▼awa glass
砂時計のガラスの中に、シャボン玉溶液を閉じ込めた、泡との時間を楽しむ泡時計。
泡がつくられる時の音がとっても気になります、、
▼ 花定規( f,l,o,w,e,r,s )
野原に寝転んだら、等間隔に並んだ花で身長が計れる、という発想から生まれた1cm感覚で並んだ花定規
発想がとってもロマンがあって素敵ですよね、
サイトでもご覧になれますが、定規の側面から見ても素敵な表情のアイテムです。
掲載元:studio note
めでたく選抜された学生らも喜んでいました、、、
学生らへの授与は後期になりますが、とっても羨ましいプレゼントです。
皆さんの頑張りですね!!
さて、次回も合評風景や最終課題作品を紹介できたらと思います!
お楽しみに!!