大学院

(比較)芸術文化論特論 藤原惠洋先生

おはこんにちは!大学院準備室です。

はい、問題です。

 

🌰栗の事を英語でなんと言いますか?🌰

正解はChestnut(チェスナッツ)だそうです。

長年『マロン』だと信じていたのですが、マロンはそもそもフランス語でしかも『とちの実』の事だそうです。

(もう、栗好きを名乗れないなぁ……)

 

🌰栗は木になりますが果実ですか?🌰

農林水産省曰く作物を分類する時に、樹木になるのを果物、としているので、栗は果物です。

さらには、イガイガは果物でいう皮で、栗の皮だと思われている鬼皮が、果物の果肉にあたる部分だそうです!!!

加えて、表面の皮(鬼皮)だけむいた渋皮つきのものが種!らしいです。

 

 

さて、後期が本格的に始動し、大学院に所属するすべての学生(修士課程・博士課程)にとって唯一の必修科目である、(比較)芸術文化論特論は様々なジャンルの先生方が1つの大きなテーマのもと、オムニバス形式で講義をしてくださる授業です。

今年度のテーマはコロナ禍という今の状況を受け「不可視と芸術」となっています。

 

今回は、九州大学より藤原惠洋先生をお迎えしてご講義頂きました。

 

藤原先生の授業タイトルは、『廃墟か、遺産か〜虚無主義の考現学、錬金術の建築探偵、僥倖の路上観察』。

今和次郎による〈考現学〉モデルノロジオを紹介していただきました。この考現学とは、1923年関東大震災のカタストロフィー(脅威)後の中のバラック世界から生まれ、徹底して身の回りの物、目につくものを調べ記す学問だそうです。

そして、徹底的にいつも見ているも、見えているはずのものを手を動かし、記すことによって不可視なものが立ち上がってくる社会観察であり社会風刺でもある、と講義では教えて頂きました。

 

講義の終わりには学生との熱いディスカッションも行われ、翌日に特別開催した「藤原先生と歩く 路上観察会」には多くの学生が参加申し込みをしてくれました。

 

翌日の路上観察会には残念ながら準備室は参加できなかったのですが、(ブラタモリのように)実際に町にでて観察を行い、授業で言っていた「手考足思」を通して、見えていたはずなのに見えなかったもの、そして、その探索の中で会話をし、町の魅力や自分のアイデンティティ、仲間との繋がり等々様々なものを見つけるレッスンが行われました。

 

 

※路上観察会の様子は藤原先生のブログで見ることが出来ますので、チェックしてみてください!

・2コマ講義:http://keiyo-labo.dreamlog.jp/archives/2157910.html
・上林先生ご指導下の大学院生諸君との対話型ミーティング:http://keiyo-labo.dreamlog.jp/archives/2157911.html

・学外演習その1:http://keiyo-labo.dreamlog.jp/archives/2157914.html
・学外演習その2:http://keiyo-labo.dreamlog.jp/archives/2157915.html

 

 

〇講師紹介〇

藤原惠洋

1955年熊本県阿蘇山麓生まれ。九州大学工学部建築学科卒、上京後、建築設計事務所勤務のかたわら東京藝術大学大学院修士課程修了、東京大学大学院博士課程進学後は東京大学生産技術研究所において藤森照信らと東京建築探偵団を展開。その後、赤瀬川原平、林丈二らの路上観察学会に参加。日本近代建築史学研究論文で工学博士取得。千葉大学工学部工業意匠学科助手、九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科講師[造形論・デザイン史]、同大芸術情報設計学科助教授[芸術文化環境論]、ライデン大学(オランダ)文学部日本学研究センター客員教授を経て、2005年九州大学大学院芸術工学研究院教授。2021年4月九州大学名誉教授、竹田市(大分県)文化振興財団理事長を兼任。著書に『アジアの都市と建築』鹿島出版会、『上海〜疾走する近代都市』講談社現代新書、『建築デザイン101のアイデア』(翻訳)フィルムアート社、等。設計作品に『小島直記文学碑』(福岡県八女市)、『由布院美術館露天風呂』(大分県由布市・解体)等、舞台プロデュース作品に『天の滴、月の樹にすくう』(第3回ふくおか県民創作劇場招待作品)等。

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