- 2022年9月2日
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吉岡寛晃さん、2人展「New Look of the paintings by Haruna Shinagawa and Hiroaki Yoshioka」
本学修了生の吉岡寛晃さん(2016年度修了)がEUKARYOTEにて開催の「New Look of the paintings by Haruna Shinagawa and Hiroaki Yoshioka」に作品を出展しております。
ぜひお越しください。
EUKARYOTEでは2022年8月26日(金)から9月18日(日)までの会期にて、品川はるなと吉岡寛晃による二人展「New Look of the paintings by Haruna Shinagawa and Hiroaki Yoshioka」を開催いたします。
品川はるなは1995年東京都生まれ、2017年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業。品川の作品に特徴的な緞帳を暗示するかのような剥離した塗膜は、キャンバスに塗り広げた絵の具を、予め施したマスキング処理によって任意の位置まで引き剥がすという、色彩と形態への関心に基づいた実験的技法によって制作されています。この引き剥がされた絵の具の膜=幕は、キャンバスという舞台の上に存在していることで、絵画として成立しているのかもしれません。品川の作品は、色面であった絵の具とキャンバスとの間に距離が置かれることで、絵画的イリュージョンと物質的構成要素との緊張関係ついて問いかけながら、その間に在り続けています。
吉岡寛晃は1993年兵庫県生まれ、2017年に京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)芸術研究科芸術専攻ペインティング領域を修了。品川とは対照的に、描画材による凹凸が見つからない吉岡の作品は、キャンバス生地からかたどったシリコン型にペインティングし、“キャンバスの複製”をとってパネルに貼り付けるという、インダストリアルかつ絵画的な技法がとられています。 同一の型から繰り返し生成することで成立する作品群は、それぞれがオリジナルの絵画として振舞っているかのようです。
絵画の表象と素材、その機能と作用に関心を寄せる点において共通する二人の制作は、空間と時間の中で絵画が絵画であることを振る舞うようなインスタレーションとしても見ることができるでしょう。
品川はるな 吉岡寛晃
「New Look of the paintings」
会期:2022/08/26 ~ 2022/09/18
月曜休館
時間:12:00~19:00
場所:EUKARYOTE
東京都渋谷区神宮前3-41-3