映画学科

新作『箱男』（ベルリン映画祭正式招待）の公開も迫る世界的映画監督・石井岳龍監督による集中授業『演技Ⅹ』が開催されました。

ボールを使うエクササイズから始まったワークショップは、知らず知らずのうちに参加者の身体と心を動かしていきます。

初日のクライマックスは、大きく不安定な「塔」に向かって自分の怒りを吐き出す『塔のエクササイズ』。

父親、部活の先輩…いろんな対象を「塔」に見立てます。

そこに向かって怒りや悲しみ、苦悩を吐き出すエクササイズでは、涙を流したり身体を震わすエモーショナルな演技が続出。

かつてない経験となりました。

２日目は、自分たちで考えてきた設定をもとにエチュード。

葛藤の内容と相手役を自分で選んでくる準備では、知らず知らずのうちに演出も学んでいきます。

そして行われたエチュードでは、瞬発力が試され、生き生きとした演技が次々に生み出される空間となりました。

論理的であり、同時にエモーショナルな石井岳龍演出に触れた学生たちには貴重な経験となりました。