クロステックデザインコース

【クロステック】卒展の受賞作品をご紹介します!vol.1

こんにちは、クロステックデザインコースです!

2/7(土)より開催されている「2025年度 京都芸術大学卒業展 大学院修了展」のクロステックデザインコースの受賞作品を紹介します!

全部で9名がノミネートされており、今回は学長賞・優秀賞・同窓会特別賞の作品を紹介します!

 

【学長賞】犬飼 弥琴さん(大谷中学校・高等学校出身)

作品名:

音と雑誌で紡ぐ地域の魅力発信の研究と実践

 

作品概要:

音は人の感情を動かす力を持つ。この研究・制作では、雑誌と音のメディアを融合させることにより、地域の魅力の体感する新たな体験の形を提案する。画像認識技術を活用したインタラクティブな鑑賞体験を通じて、熊本県天草市への関心を呼び起こす実践。

 

制作の背景:

熊本県・天草市を訪れた時、地域の方から「日本の宝島と呼ばれるほど自然も食も豊かなのに、 私たちがその魅力に気づけていないかもしれない」という声を聞きました。人口減少期を迎え、地方創生が叫ばれる中、各地域で同じような課題が内包されています。音には、記憶を呼び起こし、感情を動かし、 目に見えない形で「その場所」との繋がりを生み出す力があります。

映像ではなく、紙媒体と音を組み合わせて、鑑賞者の想像力を喚起し、雑誌と音を通して、その土地の本当の魅力を伝えたいと考えました。音を通して地域を再発見する。聞くことで、見ることでその場所に行きたくなる。この研究は、音が生み出す新しい地域魅力発信の試みです。

 

こだわりのポイント:

この作品において、ただ雑誌を読んで環境音が垂れ流しというものは避けたいと考えていました。それはありきたりなものだと考えたからです。鑑賞者が雑誌のページを巡るごとに音が変化して、その雑誌に対応するというのは、不思議な鑑賞体験になるのではないかと考えました。そこで、シャープ株式会社の協力もあり、画像認識技術を活用したインタラクティブな展示を作りました。驚きの体験と、その場の景色がより想像しやすくなる音を活用することで、天草という場所がより印象に残る場所になるのではないかと考えました。

 

ひとこと:

はじめに今回の卒業制作にあたり、多大なるご協力をしていただいた、先生、シャープ株式会社、天草の方々、家族、友人に感謝申し上げます。振り返れば、私は大学でサウンドを追求してきました。その中で、それらの持つ力というものを体感してきました。例えば映画では音楽を活用し、人の感情を表現する手法があります。今回の制作では、このようなサウンドの力を活用した新たな試みをしたいという思いがあり、環境音を選びました。また、今回の展示で、音に懐かしさを感じ、感動して涙を流している方がおられ、この作品を作ってよかったと改めて思いました。私はこれからも努力をし続け、多くの人の心を動かすようなものを作り続けたいです。

 

【優秀賞】瀬永 莉子さん(三重県立木本高等学校出身)

作品名:

祈りの所作 日常の中のケアの観察

 

作品概要:

生活の中で無意識に行われる、未来の誰かや見知らぬ他者へのケアの所作。人への優しさが振る舞いにくい時代だからこそ、こうした小さな所作を丁寧にすくい取るデザインアプローチを通じて、他者とのつながりを問い直す手がかりを探るものである。

 

制作の背景:

祖母が、毎日朝夕と40分ずつ家族の健康を祈って仏壇に手を合わせていたことを22年間知らなかったことをきっかけに、他者に気づかれなくてもやっている、見返りを求めない所作に関心を持ったことが背景にあります。

 

こだわりのポイント:

リサーチを行い、それらをまとめたフィールドノートと冊子がポイントです。また、私は作品がこぢんまりとしがちなので、空間を広く使うための試行錯誤を先生方と行ないました。ぜひ、見ていただきたいです。

 

ひとこと:

進む方向性に悩んだ時に、一緒に手を動かしてくれたり、相談に乗ってくれた、先生方、同期、後輩、支えてくれた家族や友人に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

【同窓会特別賞】竹部 葵さん(千葉英和高等学校出身)

作品名:

定番の記憶―京都のクリームソーダが映す時代

 

作品概要:

クリームソーダは誕生し120年以上が経つ日本の伝統食と言える。緑のソーダ、バニラアイス、赤いさくらんぼ。誰もが思い浮かべる定番は、いつ生まれ、時代とともにどのように変容したのか。京都の100のクリームソーダを記録し、水彩画でアーカイブする。

 

制作の背景:

初めはクリームソーダが好きで、歴史を調べ始めたことがきっかけでした。クリームソーダは、様々な形で商品化し、「可愛いものとして定番化」していますが、実際にどのような過程で今の形になったのか、はっきりとしていません。それでも今から120年前には存在し、現代まで残っているのには、必ず理由があるはずだと考えました。ですが、調べていく中であまりに資料や写真がなく、見つけたものも信憑性にかけました。そこで今回、喫茶文化が根づき、幅広い年代の店舗が共存する「京都」という土地に着目しました。現存する多様なクリームソーダを自らの足で巡り、その形や色を一つひとつ観察し、水彩画という手法で紙に記録していくことで、現在から過去を考察する資料として残すことを試みました。

 

こだわりのポイント:

こだわりポイントは、展示の並び順です。ただ並べるだけではなく、お店の創業順にすることで、クリームソーダがどのように変化していったのかを展示しています。また記録方法として写真ではなく、水彩画にしたことにも理由があります。水彩画の淡い色合いがクリームソーダの透明感や儚さをより際立たせます。そして和菓子のアイデア帳のように、江戸時代から現代に時代が変化しても、紙に手描きで残された資料が今日まで伝わっていることから、アナログとして手書きで残り続ける資料を選択しています。

 

ひとこと:

卒業制作を支えてくれた、先生方やゼミの仲間、同期、友人、家族、そして協力してくださったお店の方々へ、本当にありがとうございました。展示の際には、どうしてもクリームソーダの絵が多すぎて1人で作業が終わらず、同期も自分の展示が忙しい中で、「今手が空いているから手伝えることある?」と快く言ってくれる場面が多々あり、展示準備期間に何回も手伝ってもらいました。今まで以上に全員が展示を成功させようという熱量と暖かさを感じられ、今回の卒業展示を迎えられたと思っています。そして展示をご覧くださった皆様には、少しでも展示を楽しんでくださると幸いです。お好きなクリームソーダを見つけた際には是非、そのお店に足を運んでみてください。

 

 

制作の背景やこだわりを知ってから作品を見ると、より深く楽しんでいただけると思います。

クロステックデザインコースの作品は望天館1階に展示されていますので、

学生の集大成となる作品をぜひ見に来てくださいね、ご来場お待ちしております🌼

 

次回のブログでは奨励賞を受賞した6名をご紹介します!こちらもお楽しみに。

 

====================

【展覧会名】

クロステックデザインコース 2025年度 卒業展

 

【ごあいさつ】

クロステックデザインコースは、2018年の開設以来、「デザイン」「テクノロジー」「ビジネス」という三つの領域を横断し、社会の課題に対して新たな価値を提案することを目指してきました。今回、5期生となる卒業生たちが、その探求の成果をここに発表いたします。
私たちの学びの特徴は、特定のメディウムや領域に縛られない「横断的な思考」にあります。しかし、自由であることは、自らの研究の道のりをゼロから切り拓かねばならない困難さとも隣り合わせです。指標のない地図を手に、失敗を恐れず試行錯誤を繰り返すなかで、学生たちは「今、社会に何が必要か」という問いと真摯に向き合ってきました。
本展で並ぶ作品群には、既存の枠組みに捉われない自由な発想と、それを現実の社会へと繋げようとする力強い意志が込められています。 変化の激しい時代において、彼らがどのような眼差しで未来を捉え、どのように応答したのか。その挑戦の軌跡をご覧いただければ幸いです。

 

【会場】
京都芸術大学 瓜生山キャンパス 望天館1F

 

【会期】
2026年2月7日(土)~2月8日(日)、 2月10日(火)~2月15日(日)
10:00~17:00(入場受付は16:30まで)

休館日 2026年2月9日(月)

 

入場無料

====================

 

\\\『卒業展/大学院修了展×オープンキャンパス』のお知らせ ///

1年間で最も規模の大きな作品展である、卒業展/大学院修了展と同時開催のオープンキャンパスが2/14(土)、15(日)に開催されます!

 

コース別の見学ツアーに参加すると、コースの教員と制作者の学生に作品の紹介をしてもらえます!解説を聞きながら展示を巡って、コースや卒業制作展の理解を深めましょう!

クロステックデザインコースの作品も見学ツアーで紹介しますので、ぜひお申込みください🌟

 

『卒業制作展×オープンキャンパス』の詳細・申し込みはこちら👇

 

\\\「 2025年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」のお知らせ ///

 

2026年 2月7日(土)~2月15日(日)まで「2025年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」を開催します!

 

今年度卒業する4回生や院生の卒業制作や研究成果がキャンパス全体に展示されます。クロステックデザインコースの作品は望天館1階・望天館屋上に並ぶ予定です。

ご来場お待ちしております🌼

 

2025年度「京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」

会期:2026年 2月7日(土)~ 2月8日(日)、2月10日(火)~ 2月15日(日)10:00~17:00(入場受付は16:30まで)

会場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116

入退場:入退場自由(予約不要)・入場無料

 

2025年度「京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」の詳細はこちら👇から
https://www.kyoto-art.ac.jp/sotsuten2025/

 

 


クロステックデザインコースの最新カリキュラムや進路について紹介|先生によるコース紹介動画2023

クロステックデザインコース 在学生へのインタビュー


京都芸術大学クロステックデザインコース公式ページに、授業内容の詳細を掲載中!

 

クロステックデザインコースでの日々の授業風景、イベント等はtwitterとInstagramで日々更新中です。ぜひチェックしてみてください!

 

  twitter    Instagram

 


 

 

123>