- 2013年3月29日
- イベント
息を合わせて
皆さんこんにちは!キャラクターデザイン学科 副手の齊藤です。
学生主体で運営しているブログより、皆さんにぜひ読んでもらいたい記事をご紹介します。
(記事担当:3回生松原くん)
こんにちは!松原です。
今回は5月26日に行われた中尾隆聖氏特別講義のレポートです。
中尾氏についてはこちらの記事から (http://cdkouhou.blog.fc2.com/blog-entry-7.html)
自ら演技、演出でキャラクターに命を吹きこみ続けた中尾氏。
今回の特別講義ではその両面の目線から「人間というものについて」を話してもらいました。
当日、僕は恥ずかしながら遅刻してしまい講義15分前には教室に着いたのですが、
さすが大御所の役者である中尾氏、学科問わず多くの人が駆け付けました。
授業開始時間には教室に入り切れない学生達が廊下へ溢れていました。
そして中尾氏の登場。
ガッチリした体をしていて、姿勢が綺麗でした。
そんなことよりもやっぱり声ですね。
洋画の吹き替えや、アニメで流れる声を目の前で聞くことが出来るというのは感動です。
講義は中尾氏の生い立ちから始まりました。
小学生の時にラジオドラマに出演したこと、洋画の吹き替え、
ドラマや舞台、そしてアニメの声優としての話。
テレビが作られ始めた時代では、洋画の吹き替えは生で収録され
放送されていたと聞いて信じられないなと、思わず笑ってしまいました。
中尾氏は声優の養成所で講義をしたり、演出家として作品に携わることもあり、伝え方がとても上手でした。
ユニークな部分では楽しく話し、伝えたい内容は声色を変えて強く話して、
聞き手にわかりやすくて言葉の一つ一つが心に深く響きました。
「キャラクターを演じる上で一番大切なことは」
僕の中ですごく興味がある内容でした。
それは「呼吸」だと中尾氏は仰りました。
どんな人間、動物でも生きるためには呼吸をします。
人にはそれぞれの呼吸のリズムがあります。
しかし、その呼吸というのは台本には書かれておらずセリフだけが書かれています。
そこを意識するだけで、キャラクターの演じ方が変わると仰っていました。
質問コーナーでは、演じるときに気をつけること、
どう演技指導するかなどの問いに対してしっかりと答えて下さり、
学生達の今後の作品制作に生かされること間違い無いと思います。
またあのキャラの声をやってほしい!という振りにも心良く引き受けてくださり、
講義がより一層楽しくて、忘れられない時間となりました。
最後にサイン会が行われ、これもまた多くの学生達が列び教室から溢れました。
予定していた時間よりも長くサインをしていただき、来ていた多くの学生も満足していたと思います。
中尾隆聖氏は本当に素晴らしいお方です!
是非機会があればもう一度来ていただきたいなと思いました。