- 2015年4月23日
- イベント
【大学院ミヤジマスクール】クリスティアーネ・レーア氏レクチャー&ディスカッション
今年度第1回「大学院ミヤジマスクール」が4月7日(火)に開催されました。
アーティストのクリスティアーネ・レーア(Christiane Löhr)さんをゲストでお招きし、レクチャーをしていただいたのでその様子を紹介します。
レーアさんは、タンポポやアザミなど、身近な植物の茎や種子の特性を活かしたインスタレーション作品で世界的に評価され、イタリアやドイツで活躍されています。
やがて朽ちていく植物の儚さの中に壮大な宇宙があり、展示空間にそのフラジャイルな世界観を微かだけれども強固に存在させています。
自作を語られたレクチャーの後、
院生と主に英語でディスカッションしていただきました。
少し休憩をはさんで、恒例の院生アトリエ巡回。
作品講評もしていただきました。
プレゼンテーションも当然英語です。
院生は事前に内容を用意し、下手でも誰も笑わず真剣な学びの場になっていました。
M2生のナットくんとハヌルさん、今回は通訳を引き受けてくれて本当にありがとうございました。
二人が他の院生と同じ立場だったので、みな気兼ねなく不得意でも英語でこの特別講義を乗り切れたのだと思います。
宮島先生も仰っていたことですが、英語で自作を語ると、日本語よりボキャブラリーが少ない分、思考を簡潔に整理でき相手によりシンプルに分かり易く伝えられるということはとても重要なことだと思います。
そのことを飾らないレーアさんの素敵な人柄や作品から多くのことを学んだことでしょう。
言葉もそうですが、作品も世界の共通言語になり得るように、院生の皆さんは広い視野を持って制作を深めていってください。
レーアさん、サルバドーレさん、本当にありがとうございました!
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※「大学院ミヤジマスクール」は京都造形芸術大学大学院の活性化を目的として、宮島達男副学長が国内外で活躍するトップアーティストを招き、特別講 義やワークショップ、作品講評などを行う特別企画です。
展覧会「クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ」は4月5日から8月31日まで、ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡県)で開催されています。
*クリスティアーネ・レーア氏略歴
1965年ドイツ ヴィースバーデン生まれ。ボン大学でエジプト考古学や歴史学、マインツ大学で芸術教育学などを学んだ後、デュッセルドルフ美術アカデミー ヤニス・クネリス教室修了。美術アカデミー在学中から植物や馬の毛を用いた作品を作り始め、注目を集める。現在、ケルン(ドイツ)とプラート(イタリア) を拠点に活動。ミラノ近郊のパンザ・ヴィラ・アンド・コレクションでの個展をはじめ、世界各地で展覧会を開催。主なパブリックコレクションにヴァ ンジ彫刻庭園美術館(静岡)、ボン市立美術館(ドイツ)、パンザ・コレクション(イタリア)ほか多数。
[ヴァンジ彫刻庭園美術館ウェブサイトより転載]