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ランドスケープデザインコース 佐々木 綾子

檜皮葺でつなぐ ひと・まち・もり 山口市円政寺町に残る伝統産業「檜皮葺」を未来につなぐ風景デザイン


私は檜皮葺の仕事に関わって10年、檜皮葺を観光資源にする取り組みを始めて3年になる。
地域の森林資源を活用した檜皮葺は、自然に畏敬の念を持ち自然とともに生きてきた日本人の心の拠り所となるべき循環型の技術であり、その工法はBIO、サステナブルと言ったキーワードに関心の高い外国人や若者にも共感を得るものである。しかしながら、文化的建造物が適切に修理されているか、職人や原材料となる森林資源が十分であるかといった課題もある。
そこで、山口県山口市において、原材料採取や材料製作、屋根葺に至るまでの工法が地域の中で継承されていることを資源として捉え直し、次世代に継承するための取り組みを考えた。

メインパークゾーン(100分の1)地区の高低差を生かした檜皮葺の広場
円政寺町には町内に2mの高低差があり、特に町の中心部において土地利用が困難で空き地になっている部分がある。地区の高低差と空き地を活用した設計。

檜皮葺が見せる曲線を、東屋だけでなく、触ったり登ったりできるような築山や滑り台を設計。人の上り下りなどによる檜皮面のダメージが想定されるが、傷んだ部分の補修ワークショップを地域住民や来訪者とともに行えると考えている。檜皮葺を文化財として飾っておく置物のようなものでなく、使うもの、楽しむものとして使いたいという提案。

計画地全体模型(250分の1)エントランスゾーン 、メインパークゾーン、オープンガーデンゾーン 、プライベートガーデンゾーンの4つにゾーニング。ゾーニングを補完するためのサインシステムは檜皮葺のディテールを活用。オープンガーデンゾーンとプライベートガーデンドーンについては既に整備が進んでいるため、未整備のエントランスゾーン とオープンガーデンゾーン の模型を100分の1で作成した。

エントランスゾーン (100分の1)キッチンカーも入る広場オープンガーデン
ワークショップができるアトリエの裏手に当たり、県道に隣接するため、駐車場スペースを確保しつつ、垂直面を活用した檜皮葺の壁面とヒノキの生垣のある水辺の風景を設計。

佐々木 綾子

ランドスケープデザインコース

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