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ランドスケープデザインコース 久保居 耐輝

River Walk ~知る、親しむ、つながる。水辺がひらく、自然と都市の共生~

大阪は歴史的に水運と深く結びつき、「水都」として繁栄してきた。河川は交易の拠点であり、人々の生活の場として重要な役割を果たしてきた。しかし、近代化の過程で水辺と人々の距離は遠ざかり、その豊かな恵みを十分に活かせていない。
現代社会において、水辺空間は人々の生活を豊かにする上で重要な役割を果たす存在として、その価値が見直されている。水辺空間は、市民の憩いの場として心身のリフレッシュや交流の場となるだけでなく、水生生物の観察や自然体験を通じて環境問題への意識を高める機会を提供する。また、美しい水辺の景観は都市の魅力を向上させ、観光誘致にも寄与する。

淀川リバーウォークは、これらの課題を解決し、水都を再生するための重要な役割を担う。
・ 水都大阪の記憶の継承と体現
かつて川と共にあった大阪の暮らしを現代に蘇らせる象徴となる。水都の歴史を体感できる空間を提供し、市民のシビックプライドを育む。
・ 水辺空間の活性化と賑わいの創出
市民や観光客が水辺に親しみ、憩い、楽しめる場となる。散策やジョギング、サイクリングなど、多様なアクティビティを促進し、水辺の賑わいを創出する。「川に寄り添う暮らしのある、いきいきとした風景を取り戻す」。
・ 「みずべプロムナード」の魅力向上
大阪都心部を巡る「みずべプロムナード」と連携し、淀川まで拡張することで、水辺空間のネットワークを強化する。「みずべプロムナード」と「淀川リバーウォーク」の相乗効果を高める。
・ 水と人とのつながりの再構築
リバーウォークは、人と水との距離を縮めるだけでなく、水環境への意識を高める効果も期待できる。川を「知り」、川に「親しむ」機会を創出する。

淀川という豊かな自然を活かし、自然と都市が共生するウォーカブルな空間を創出することは、単に景観を変えるだけでなく、私たちの生活を豊かにし、持続可能な社会の実現へとつながる。河川を「結節点」とし、人々が集い、憩い、自然と触れ合える活気ある空間へと生まれ変わらせることで、自然環境への関心が高まり、環境と調和した社会の実現、豊かな暮らしへとつながる。

久保居 耐輝

ランドスケープデザインコース

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