空間演出デザインコース 大場 悠紀
模型サイズ:W60×D45×H30
【作品タイトル】
Viva ! NISHINANAプロジェクト-地域の魅力で広がる観光交流-
「Viva」はイタリア語やポルトガル語で「万歳」や「活気」を意味します。この言葉に、西七条(NISHINANA)地域の名前を組み合わせ、「Viva! NISHINANA」という企画名を考案しました。これは、地域が盛り上がり、発展していくという思いを込めたものです。
【背景】
京都市では、観光客の増加や過度な観光開発により、市街地の混雑や住民の生活への影響が深刻な問題となっています。私が暮らす「西七条地域」でも、JR梅小路西駅の開業や中央市場水産棟のリニューアルなど整備が進む一方で、大規模なホテル建設やゲストハウスの増加により、住民の不満が高まりつつあります。さらに、観光客が人気施設へ集中することで商店街の活気が低下し、地域コミュニティのつながりが弱まるなど、観光と地域の間に隔たりが生じています。
今後も観光客の増加が見込まれる中、行政の対策だけでは限界があるため、市民同士が協力し、地域ごとに課題解決に取り組むことが必要ではないかと思いました。そこで、私の生活地域に着目し、「持続可能な観光」のためにできることを考えました。
「Viva! NISHINANAプロジェクト」は、①食で地域をつなぐ仕組み、②地域のランドマークを活用したイベント、③住民と観光客の交流の場の3つを軸に展開します。地域全体でプランニングと観光対策を進めることで、地域の発展と利益の還元を図り、地域社会と観光が共存できる仕組みを確立することを目指します。
中央市場は、新鮮な食材と活気あふれる取引を通じて京の食文化の拠点として重要な役割を果たし、七条商店街は、レトロな町並みを構成し、昔ながらの対面販売で、人と人とがふれあい、交流できる懐かしい雰囲気を味わえるゾーンである。 また、地域にはえんま堂や若一神社が地域のシンボルとなり、松尾祭りは地域のアイデンティティを形成してる。加えて、小さいながらイベントや地域活動が行われており、地域の活力を高め、住民の連帯感を醸成する重要な機会を生んでいる。近年では、ものづくりや見学などの体験型施設も充実しており、アートや料理、ものづくりなど多様なテーマを通じて新しい体験の場を提供する環境も整ってきている。
食のパートナーシップでは、中央市場、商店街、宿泊施設が連携し、対象の宿泊施設で朝食チケット配布、地元飲食店で使えるようにして、地域経済への利益還元、宿泊者へ地域の魅力、地域住民との交流につなげる。また市場や商店街で余った野菜を使った料理教室などのフードロス事業も行う。 2つ目に地域のランドマークを活用しサスティナブルや異文化交流をテーマにしたイベントを開催。「七条えんま堂」に祀られる十王に焦点を当て、各十王ごとに「地域・マナー・五感・サスティナブル・異文化交流」などのテーマを設定し、テーマごとにクイズや見学・体験、ステージイベントを行う。地域を散策しながら観光マナーを学び、食を味わい、交流を楽しむ体験を企画する。 3つ目(次ページ)は交流の場を創出する。ステージやオープンスペース、シェアキッチンなどを設け、地域住民の普段利用はもちろん、観光客と交流するための料理会やアクティビティの際にも使用する。地域発展の管理・運営として機能する。
「縁間-Enma-」は、七条えんま堂にちなんで名付けられた交流の場です。 この地域に根付いた文化や歴史を尊重し、イベントやしくみを通して人々が新たな縁を結ぶ場所として機能します。「縁」は人と人、人と地域をつなぐ絆を意味し、 「間」はそのつながりが育まれる空間を指します。 七条商店街や西七条地域の魅力を共有し、 住民や訪れる人々が気軽に集える場を目指しています。 「縁間-Enma-」は、伝統と未来が交差するこの地域ならではの温かさと多様性を 感じられる場所です。 ぜひ、「縁間-Enma-」で新しい出会いや発見をお楽しみください。
北面(正面):ルーバーで外壁を隠し落ち着いた表情。
南面(裏面):開口を大きく設け、解放感のある空間。
内部 :入口から通路を通してウラの庭が一直線に見えるよう意識した。
:吹き抜けをつくり一体感のある空間。 仕上げ:木目調の素材で温かみを出した。
:RC造の特徴も活かし一部を打ち放し仕上げにし空間にアクセントを出した。
制作物 ・A3企画書 ・公式グッズ(マンチョンマット、マフラータオル、リストバンド、イベントフライヤー) ・模型
大場 悠紀
空間演出デザインコース
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