季節のいろどり
書画コース 秋元裕子
因州純楮 油煙墨
「墨に五彩あり」
入学し初めて開いたテキストに書かれていたこの言葉に私は戸惑った。なぜなら私は色のない世界を学ぶつもりでいたからだ。私は子供のころから色に苦手意識がある。美しい色だった水彩絵具が私の手にかかるといつも灰色になってしまう。思い通りの美しい絵を描けたという記憶がないのだ。
そんな私が黒い墨と白い紙、水だけでいったいどんな彩を表すことができるというのだ。知りたい、学びたい、その時改めて学びへのスイッチが入った事を覚えている。
そして日々の学びのなかで私が向き合っている書画は広大無辺で神秘の世界であることを知る。
そのような中で四年間の私の歩みなど取るに足らないちっぽけなものかもしれない。
しかし大学での学びを精一杯活かし、私に今できる「墨に五彩あり」を表現してみた。
秋元裕子
書画コース
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