小さな日常と大きな非日常
面白く捉えた日常
イラストレーションコース 山下裕理
・種類:デジタルイラスト
・サイズ:2224px×1668px
・カラーモード:RGB
・拡張子:GIF
・容量:1.22MB
コンセプトは、日常を非日常として捉え直すことです。
人は非日常的な体験にワクワクしますが、現代の日常生活は決まったルーティーンの積み重ねで成り立っており、大きな変化が起こりにくいと感じています。そこで私は、身の回りにあるモノに新たな見方を与えることで、日常そのものを非日常へと変えることができるのではないかと考えました。
本作では、飲み物を飲むまでの工程を一つのシーンとして取り上げ、スプーンやコップといった日常的に使用される道具を題材としています。これらの身近なモノを拡大して描くことでスケールの違和感を生み出し、「ごちゃっとした世界観」を重ねることで、日常に根ざした非日常を表現しました。私の考える非日常とは、現実離れした出来事ではなく、「普段ではありえないが、日常の延長線上にあるもの」です。
表現面では、線によって情報量を増やすことを重視し、色彩は二色に限定しました。また、複数のキャラクターを配置することで、物語性やモノの大きさが直感的に伝わる構成を意識しています。
この「ごちゃっとした世界観」は、松村上久郎先生の作品から着想を得ています。私はこれまで主に人物やキャラクター、マスコットなどを描いてきましたが、上久郎先生の作品に触れた際、これまでにない発想に強い衝撃とワクワクを覚えました。形を単純化し、それらを組み合わせることで複雑な世界を構築する表現に触れ、「形はもっと単純でよい」「自分の中で良いと思う形を素直に描いてよい」という考えに出会いました。それまでデッサンの正確さや現実的な構造にとらわれ、自由に描くことを恐れていた私にとって、この気づきは絵を描く楽しさを取り戻す大きなきっかけとなりました。
本作を通して、私自身が感じた「日常の中に潜む非日常」や「形を自由に捉える楽しさ」を、見る人にも体験してもらえたらと考えています。また、創作に悩んでいる人たちに、「絵はもっと自由でいい」「表現はもっと単純でいい」というメッセージを伝えることも本作の重要な目的の一つであり、日常の中にある小さなモノたちに目を向け、そこに潜むワクワクを見つけるきっかけとなる作品になれば嬉しいです。
左上には紅茶、コーヒー、ココアといった粉や茶葉の袋があり、コップのふちにあるケースに補充されています。その横にはミルクを搾乳しながら作っている牛のキャラクターが浮遊しています。
画面右上と中央にはコップにお湯を注ぐための機械と、コップに砂糖を送り込んでいるキャラがいます。
画面左下には、中央の子から送られた砂糖がしっかりコップに入っているか、様子を見届けるキャラがいます。
画面右下には、右上の機械に送るためのお湯をポンプを押して作っているキャラがいます。
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