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Camelia

『La Traviata』より

書画コース 宮澤 祥子 (Sacico Miyazawa)

70×90cm
中国画仙紙(二層夾宣)
紫煙溶墨/金墨汁/顔彩/印泥

 19世紀パリの社交界で生きる高級娼婦の純愛物語。原作はフランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィスの小説『La Dame aux Camélias (椿姫)』。イタリアの作曲家ヴェルディがオペラ化した作品『La Traviata』の色彩的イメージを借りて、今回は物語の世界観を濃淡の墨で描いてみた。象徴的に用いた椿の花は小説の原題に由来する。
 華やかな虚構の世界と理不尽な現実の世界。そして儚く消えた命・・・花びらが幾重にも重なる千重咲きの椿の花を大きく描き、物語の場面と組み合わせて心象的な構成にしてみた。花の上を踊るように広がる金色とピンクのドットは、快楽の日々や幸福感を表す。明暗二つの要素をひとつの画面に描いてみようと思いながら制作に当たった作品である。

部分
部分
「匂立つ」26.6×35cm/和画仙紙/墨/白抜き剤
「祝い」35×68cm/青墨・金墨汁/印泥

宮澤 祥子 Sacico Miyazawa

書画コース

東京都出身。東京在住。1950年生まれ。
20代の頃はデザイナーとして広告・宣伝の仕事に携わり、主に企業広告と商品広告を担当していました。「文字」と「色彩」への関心が深く、仕事を離れてからは趣味で書芸や染色、陶絵付けを習ったりいたしました。陶絵付けと水墨画に興味惹かれたのは藝術学舎で受けた講座がきっかけです。水墨画については、大学の書画コースに進むことに繋がりました。学舎での講座も大学での授業も、振り返ればハードではありましたがとても楽しく、本当に良い学びの機会でした。このようにして身につけた学びや研究の習慣を、これからも続けていこうと思ってるところです。

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