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神々の協力

書画コース 鶴岡 玄光

 今日は2人の見学者が水墨画を見に来たようです。何か分からないものを描いた絵があります。この絵をみながら2人の会話が聞こえてきました。

A:左の上に描かれているのは月なのかな?
B:違うよ。あれ洞窟の入口じゃないかな?誰かがこじ開けているんだよ。
A:誰かって誰?
B:知らない。
A:右に描いてあるのは何?右下に描いてあるのは何?
B:分からないよ。

 そんな会話が聞こえて来ました。
 2人はこの水墨画に何が描いてあるのか説明書きを読んでみました。

『これは「古事記」や「日本書紀」の代表的な神話である「天岩戸神話」の一場面を描いたものです。
 建速須佐之男命の乱暴に天照大御神が洞窟に隠れてしまい、世の中が闇となってしまった。早く出て来てもらわないと、常世の世界になり騒がしくなってしまう。
 そこで神々が相談し、力を合わせて洞窟から天照大御神を引き摺り出そうとしている。そして再び世界に光を取り戻そうとしている場面です。』

A:B:そうなんだね。
A:左は洞窟を誰かがこじ開けているんだ。
B:右は踊りを踊っているんだ。その下は、踊りの音楽隊だ。
A:みんな協力しているんだ。
A:B:そうか、協力して素晴らしい世界を取り戻すんだね。

 この絵の中には今起きているあるいは起きるであろう争いが隠れているのではないだろうか。多くの神々が協力して危機を脱出したように、多くの紛争も多くの人の協力で収まらないものだろうかと考えてしまう。

神話の故郷
Night Walk
身を任せ

鶴岡 玄光

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