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無題

グラフィックデザインコース 佐野 睦水

書籍 W105mm × H148mm

先にも述べてはいますが、本作は、明確なメッセージや結論を提示するために制作されたものではなく、自身の中に蓄積されてきた思考や違和感、感情などをそのままの形で置くことから生まれた作品です。
正否、評価といった外側の基準に晒される前の、言語化しきれない感覚や、整理されていない思考の状態そのものに、価値があるのではないかという考えが制作の出発点となっています。
その為、あくまで私的で、内側から立ち上がる思考に焦点を当てています。
しかし、その私的な視点こそが、結果的に外部の価値観や既存の枠組みに対する問いとなり得るとも考えられます。
完成させること、整えること、意味を確定させることよりも、未完成なまま存在し続ける思考の状態の肯定。
その姿勢自体が、本作の制作動機であり、意図の一つです。

佐野 睦水

グラフィックデザインコース

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