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混濁する瞬き

陶芸コース 榎原 徹

76cm×60cn×57cm
磁土(SP4蛙目粘土入り)、赤土、信楽白土

私たちの目は、すべてを平等に見ているわけではありません。一つの色や形に強く惹かれたとき、脳はそれ以外の情報を「背景」として処理し、意図的にぼやけさせます。

本作品では、この「選択的注意」という脳の仕組みを、人生における「選択と諦念」の象徴として描きました。

鮮明に描かれた「赤」や「永久気管孔」という個の存在。

それらを際立たせるためにあえて排除され、ぼやけていく周囲の世界。

「何かを選び取ることは、何かを諦めることである」という事実。スクーリング初日に感じた、期待と不安が混ざり合う曖昧な境界線を、無数の色と形が響き合う空間の中に表現しました。

榎原 徹

陶芸コース

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