忘れても、笑えればいいか。
映像コース 田村 澪奈
認知症って、悲しいことだと思いますか。
私の祖母はアルツハイマー型の認知症を患っています。会話が噛み合わないこと、感情が急に変化すること、記憶が抜け落ちていくこと。その姿を前に、どう接すればいいのかわからない時間がありました。
しかし祖母と過ごす中で、祖母の笑顔や、祖母の存在によって周囲が自然と笑顔になる瞬間が何度もあることに気づきました。その時間は、紛れもなく幸せでした。
必ずしも、認知症は悲しいことだけではないのではないか。そう考えるようになり、私はこの作品の制作を決意しました。
私にとって大切な祖母の姿を映像として残したいという思いと同時に、認知症に対する固定されたイメージが、この作品を通して少しでも揺らげばいいなと感じたからです。
本作は、認知症を「説明する」作品ではありません。祖母との日常を通して、言葉では捉えきれない感情や関係性を、映像として残すことを選びました。
大好きなおばあちゃん
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