四季を編む花暦
グラフィックデザインコース 田野口 裕美子
カレンダー A3
ZINE 32P A5 マットコート紙
タイトルの『四季を編む 花暦(はなごよみ)』には、日本の四季を単なる区切りではなく、花・月・暦といった要素を重ね合わせ、ひとつの物語のように編み上げていくという意味を込めています。
近年、温暖化の影響で日本の四季は曖昧になりつつあります。本作は月ごとの花(花暦)と月の満ち欠けを通し、暦を単なる「数字」ではなく「自然の移ろい」として感じ直す試みです。
かつて旧暦が使われていた時代、人々は月の満ち欠けを道しるべに、ゆったりと時を刻んでいました。 このカレンダーに月相(月の満ち欠け)を載せたのは、私たちがいつの間にか忘れてしまった「自然とともに流れる時間」を、もう一度見える形にしたかったからです。
花は、季節の節目をそっと教えてくれる一番身近な暦。
カレンダーを通して月を見上げ、花の声に耳を澄ます。 そんなひとときが、私たちの感覚を自然の中へ戻してくれるきっかけになれば嬉しいです。
またZINEは、カレンダーだけでは語り尽くせない背景を補完する役割を担っています。
各月のページには、二十四節気の解説に加え、花の名前の由来や逸話、物語を収録。また、イラストに添えた英語の花言葉についても日本語で解説し、読み込むことでより深く世界観を理解できる構成にしました。
花の絵と言葉、そして物語を通して、それぞれの花が持つ意味を多角的に紐解いていきます。
カレンダーとZINE表紙
4月 桜 花言葉をタイポグラフィとして画面に統合し、イラストの一部として機能させています
8月 朝顔
ZINEはその月の花と花の由来や逸話、二十四節気を掲載
2月 水仙 ギリシャ神話のナルキッソスのシーンを掲載
田野口 裕美子
グラフィックデザインコース
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