文芸コース 林一
「会話の後の地の文は一字下げ」といった基礎の基礎も知らない私を一から指導してくださり、32,000字の作品を仕上げさせてくださった先生方に感謝いたします。わけのわからない「S Fファンタジー」から、「青春将棋小説」にソフトランディングできたのは論文研究の合評会で得た啓示によってでした。
机の上の十数冊の朱の入った原稿を眺めているといろいろなことを思い出します。プロットを作り、具体化し、それを直していく。その繰り返しの一年半でした。私はプロットを作るのが好きでした。妄想癖のある私ですので、それは自分でも合点がいきました。これは自分でも不思議だったのですが、それにも増して直すのが楽しかったです。あるときは壊しているか、直しているかがわからなときもありました。「毎日書くこと」というアドバイスは全く守れませんでした。パソコンを開いて、ため息をついてパソコンを閉じる日が何日も続きました。取り憑かれたように原稿を半日ずっと直していたこともありました。
そんな風にして初めて書き上げた作品が『龍の影』です。主人公のケイとかおりのことを本当に愛おしく思います。
東京都
龍の影
林一
文芸コース
このコースのその他作品