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ランドスケープデザインコース 小山勢津子【コース奨励賞】

森から学ぶ環境保全
〜エコツーリズムと架線集材による林業活性化を主体とした人の交流と環境保全〜

 世界第3位とも言われる森林保有率を誇る日本。国土の役7割が森林である。それは日本にとってのかけがえのない資源であり、日本人の精神であり、歴史・文化にも通じる。
 しかし、今これらの自然資源を守る担い手が減り、そこにある生業や歴史・文化、集落さえも消滅の危機にある。そして 知らぬ間に日本以外の国に切り売りされている。
 このような時こそ、私たち日本人が今一度日本の美しさ、豊かさを再発見し、次世代の人たちに受け継いでもらえる努力を続けていくことは、今後の日本の存続にも関わる。
 私たちはこの美しい国土を持つ日本を、愛情と情熱と感謝を持って守っていかなくてはならない。
 国土を守ることは自然資源を守ること。文化・芸術・歴史・国民性を守ること。
小さな集落の住民主体の思いを中心に、周りとのつながりと交流を創出し、元々ある資源や産業をアップデートする。そして新たな産業や空間を創出し、その集落の新たな後継者を生み出していく。このような観点から、今回のプロジェクトは特に、集落の自然資源である森林を活かしたプランを検討した。
 伐採時期を迎えているが、川に面した斜面という悪条件のため切り出せずにいたこの集落のスギを架線集材という手法で切り出し、運び、集落内に創設する取材所と製材所で木材を
加工し、製作所で家具や木工製品を製作する。また、これらの体験を訪問者にもしてもらう。また、この木材をブランド化し、集落の生業として定着できるようにする。集落全体の建物はこの木材によるリノベーションを施し、木材の素晴らしさを宣伝しつつ、統一感を持たせた集落自体がランドマークとなる。そして、集落の川に面した斜面を利用し、自然を体験できる遊歩道や休憩所・CAFE・自然農法が学べる貸し農地・川辺での水辺体験・エコツアーガイドによるエコツアーなどを通して、この集落とその周りの自然環境の素晴らしさ、豊かさを体験してもらいながら、ゆくゆくは移住者になってもらい後継者となってもらえるように、住民主体でプロジェクトを進行できるように計画した。

小山勢津子【コース奨励賞】

ランドスケープデザインコース

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