アートプロデュース学科

2015年12月

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2015年12月25日  授業風景

クリスマス特別講義『あれも正しいこれも正しい で、どうする?』ゲスト:会田誠 氏

2015年最終授業日の23日(祝・水)に、アートプロデュース学科クリスマス特別講義『あれも正しいこれも正しい で、どうする?』を開催しました。

 

この講義は、近年日本のアート界で頻発している美術館やギャラリーなどが企画した展覧会に対する様々なかたちでの介入例(企画実施拒否、作品撤去・改変要請、開催中止要請など)を参考に、表現の自由とそれにともなう責任について、将来アートと市民をつなぐ様々な分野のプロを志すASPの学生で議論し、学び合う場として企画されました。

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特別ゲストとして美術家の会田誠さんにお越しいただき、ASP学科の1回生から4回生がワールドカフェ形式で、3つのテーマについて考えました。

 

①自分がキュレーターの展覧会に抗議が来ました。あなたならどうする?そうするとどうなる?

 

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②あなたは作家です。自分の表現に抗議を受けました。あなたならどうする?そうするとどうなる?テーマ①とどう違う?

 

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③自分と相手、それぞれが「正しい」主張のときあなたならどうする?そうするとどうなる?

 

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最後にはそれぞれのグループワークででた意見を発表し、会田さんや先生方からのコメントをいただきました。

 

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●参加した学生の感想●

 

・状況を使えて楽しめる人間になりたいと思う講義でした。価値観がぶつかることがなければ何もうまれない。

 

・ワールドカフェではみんなの意見が積みあがっていくのが面白かった。答えが一つに決まることはないけれども、色んな意見が聞けて楽しかった。

 

・第三者の意見もかなり重要。ただ、自分の意見を納得してもらえるまで説得することもひとつの手段だと思った。

 

・ワールドカフェを通して相手の主張をどう対応していいか分からなくなってしまったが、相手の意見を考え、第三者の視点を取り入れることが大切なのかなと思った。相手の意見と自分の意見がすべて同じであることはありえないし、和解することは難しいと思うが、その意見を「否定」ではなく「主張」や「価値観」としてみることにより「どちらが正しい」ではなく「どちらも正しい」と考えることが大切だと思った。

 

・答えのない問いについてすごく考える時間だった。「正しさ」のディスカッションは自分のことも、そのとき話している相手のことも、社会で起きている「正しさ」のやりとりも考えた。答えは見つからないけれども、相手のことを知ろうとし続ける、目的を持って話し続けることはできるのかなと思う。

 

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2015年12月24日  イベント

藁工ミュージアム 鑑賞ワークショップ

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日本財団主催「TURN(ひとがはじめからもっている力)- 陸から海へ」が、アール・ブリュット美術館の「みずのき美術館」(京都府)、「鞆の津ミュージアム」(広島県)、「はじまりの美術館」(福島県)、「藁工 ミュージアム」(高知県)の4館合同企画展として、2014年11月~2015年9月にかけて開催されました。

 

会期中、高知県の藁工ミュージアムで、アートプロデュース学科と本学アート・コミュニケーション研究センターが協力して鑑賞ワークショップを開発・実施しました。

準備は前日まで数週間にわたって行われ、美術館での前日リハーサルの様子は、藁工ミュージアムのブログでも紹介されています。

 

本ワークショップは「展覧会とは作家と主催者がつくるもの」というイメージをひっくりかえして、鑑賞者が「TURN展」をつくりだすことを試みました。

 

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ワークショップでは参加者に、作品を鑑賞して考えたことや感じたことを「足あと」として残していただきました。

その「足あと」は次にやってくる鑑賞者の手助け となります。その後、残った「足あと」を手がかりに、「わたしがつける作品タイトル」、「わたしがつくるTURN展」として、作品や展覧会そのものに自分 なりに名前をつけ、参加者それぞれの「TURN展」をつくり出していただきました。

 

藁工ミュージアムHP

アート・コミュニケーション研究センターHP

 

asp

 

 

 

 

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2015年12月22日  授業風景

台湾研修に行ってきました(12/5~7)

ARTZONEでは次年度から、東アジアの若手アーティストやキュレーター、アート・スペースとの交流を目的としたプログラムを企画しています。そこで今回は、台湾にレジデンスしていた本学美術工芸学科講師の小宮太郎さんの案内で、ARTZONEを運営している学生・教職員と、近年急成長を遂げてアジアの中でも注目を集めている台湾のアートシーンの現状を体感しに行ってきました。

 

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3日間で2都市、13カ所のアート・スペースを訪問するという怒濤のスケジュール。

初日は早朝に関空を出発、午前中には台北市内に到着。まずは市の郊外にある國立臺北藝術大學にある關渡美術館で台湾におけるビデオアートの展覧会『啟視錄:臺灣錄像藝術創世紀/REWIND_ Video Art in Taiwan 1983-1999』を見学。その後市内にもどり、常廟藝文空間(VT Artsalon)、福利社(FreeS Art Space)といったインディペンデント・ギャラリーをめぐりました。

 

2日目は午前中に臺北市立美術館で開催中の5つの展覧会を見学。午後は台湾で最大のコマーシャルギャラリー・耿畫廊(Tina Keng Gallery& TKG+)を訪問後、非営利目的のアートスペース・立方計劃空間(The Cube Project Space)、廃墟となった集落をアーティストのレジデンス施設にした寶藏巖國際藝術村(Treasure Hill Artist Village)、台北當代藝術中心(Taipei Contemporary Art Center)といったアーティストの活動を支援している活動拠点を見学。最後はアーティスト自身が運営するスペースである打開-當代藝術工作站(Open-Contemporary Art Center)や空場(Polymer)を訪問し、それぞれの代表の方に、どういった想いでスペースを運営しているのか、運営方法を含め詳しく伺いました。

 

3日目は午前中に台北駅近くのレジデンス施設・台北藝術進駐官方網站(Taipei Artist Village)に滞在中の丹羽陽太郎さんのアトリエを訪問。その後、台湾の新幹線に乗って台南に移動し、台北から台南に移住したアーティストたちが運営 するスペース・金骨力工作室(Tsin-Kut-La̍t Studio)、李承亮’s STUDIO、アートギャラリーの么八二空間(182artspace)を訪問しました。

 

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●参加した学生コメント●

 

【3回生 耕三寺功三】

今回の研修では、台湾のインディペンデント・スペースを視察するものだったが、一口にインディペンデント・スペースと言っても様々な形態があった。コマーシャルギャラリー、アーティストが自らの制作場所/発表場所として開いたアトリエ/ギャラリー、それが発展したコミュニティスペース、市の助成を受けたレジデンス施設、またアーティストと一緒にプロデューサーが開いた巨大なシェアアトリエなど、多種多様な現代美術の現場があった。

それらに一貫して私が感じたのは、「外への意識」と「真面目さ」であった。どのスペースも自らの行いを外へと発信する意識が高くかった。歴史があるスペースは内輪になりがちだか、メンバーを入れ替えるなどし、常に風通しを良くして発信力を保っていた。また展示は総じて丁寧な仕事をしていて、芸術に対して真摯に向き合っている印象が強かった。これらは京都という全く違う風土の場所でも参考にせねばならないと思った。

 

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【3回生 新井優希】

台湾でたくさんのアーティストスタジオやギャラリーを見て、そこの人たちの話を聞くと、国や市から美術に対してお金がかけられていることを知った。多くの展覧会のDMには「文化局」の文字が並んでいた。助成金だけでスペースを運営できるくらいのお金が美術に対して使われているのを見て、すごくうらやましく思った。しかし、そういう国のお金をもらわずに、自由にスペースを使っている人たちもいて、アーティストや鑑賞者、キュレーターなどアートに関わる人への選択肢が多いと感じた。そして今回、台湾に行って、もっと広い視野をもって日本のアートに生かせるようなヒントを他の国にも探してみたい、そして日本のことも知らないことばかりだと思い知ったので、もっと知りたいと思った。

 

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【3回生 藤本悠里子】

この台湾研修で、自分の身を置く空間をどこに持つのかという問いを特によく考えた。様々な人に会い、様々な場所を訪れ、現地の人、同行した人からたくさんの刺激を受けた。台湾のアートシーンで活動する作家、キュレーター、スペースを運営する人、ビジネスをする人、お金を出す人、繋げる人、支える人、押し上げる人、引き上げる人、巡る人、留まる人、その個性あふれる人たちのめまぐるしい運動が全体として台湾のアートを高めているように思った(高まっているのは意識なのか、展示のクオリティなのか、流通の速さなのか、外部からの注目度なのか、反骨精神なのか特定できないけど、台湾で現代アートが盛り上がっている傾向にあるように思う) 。初めてアジアという枠を実感し、意識した旅。京都でも京都という小さな枠で完結させるのではなく、アジアという括りを意識した活動が増えれば良いと感じた。

 

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【2回生 山口開生】

今回のプログラムに参加した理由の一つに僕の祖母が台湾で生まれた人だということがあります。台湾は僕のルーツの地といえます。

その台湾でたくさんのアーティストやアートに関わる人と出会い話をすることで、もっと話が聞きたい、自分のことも話したいと思いました。しかし僕は中国語はもちろん、英語を話すこともできません。先生やガイドさんに通訳して頂かなければ何もわからない状態でした。

「話が聞けない、話ができない」という感覚は味わったことのない感覚で悔しかったです。しかし台湾も英語を後から学んだ人ばかりで買い物をする時、ホテルで出会った人と話す時は互いにたどたどしい英語と必死に身振り手振りをしてコミュニケーションできた時はすごく嬉しかったです。

来年度、この海外交流プログラムで台湾からアーティストがやってくる時、また必死になって会話しようとすると思います。ただ今より少し整った英語が話せるように勉強しようと思いました。

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(教員・田中)

 

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2015年12月21日  ニュース

OpenStorage2015で鑑賞プログラムを実施しました

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一般財団法人おおさか創造千島財団主催の展覧会 「OpenStorage 2015」(10/31 – 11/23)において、ASP学科の学生と本学アート・コミュニケーション研究センターが協力し、対話型の作品鑑賞プログラムを開発・実施しました。

 

会場となったMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)は、大阪の港湾地域に位置する約1000㎡の工場・倉庫跡。本展示では、国際的に活躍する現代美術作家で本学教員でもある、ヤノベケンジさん、やなぎみわさんらの大型作品を公開するほか、 滞在制作やさまざまなパフォーマンスなど、多数の関連プログラムも展開されました。

 

本学監修の作品鑑賞プログラムでは、「ひらけ、アートのヒミツ基地!」と題し、学生がナビゲイターをつとめる「みんなで探検ツアー」の実施と、鑑賞ワークシート「みんなで探検ブック」の配布を行いました。

 

鑑賞ツアーには総計260名もの方がご参加され、

 

「こんなふうに作品をじっくりとみて、想像を膨らました経験は初めてです」
「普段なら素通りしていた作品でも、他の人の話を聴くと、楽しむことができた」
「他の展覧会でも、子どもと一緒に会話しながら鑑賞してみたいと思いました」

 

など、ワークシートとともに、たくさんの評価をいただきました。

 
 

 アート・コミュニケーション研究センターのHPへはこちらから
 

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2015年12月17日  ニュース

【イベント情報】『UDCKまちづくりスクール』中脇健児先生

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ASP学科講師の中脇健児先生が登壇される講座が1月より東京で開催されます。

アートプロジェクトの企画やマネジメントについて学ぶ全4回のプログラムの中で、中脇先生は第3回「街を使いこなす企画へ」に登場されます。

 

以前ASP学科の特別講義にお越しいただいた、芹沢高志さんや森司さんも講師として参加される講座です。

まちづくりやアートマネジメントにご関心のある方、ぜひご参加ください。

 

 

UDCKまちづくりスクール 2015年後期

地域のストーリーを紡ぐ

〜地域資源を活かすアートプロジェクト〜

 

第1回 1月23日(土)10時~12時半
「アートプロジェクトとまちのストーリー」
出口敦氏(UDCKセンター長/東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
芹沢高志氏(P3 arts and environment 統括ディレクター/さいたまトリエンナーレ2016 ディレクター)

 

第2回 1月30日(土)10時~12時,13時~15時半
「まちの資源はどこにある?~街のスキマと人探し~」
大澤苑美氏(八戸市まちづくり文化スポーツ観光部 芸術環境創造専門員)
佐東範一氏(NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク[JCDN] 代表)

 

第3回 2月13日(土)10時~12時半
「街を使いこなす企画へ」
中脇健児氏(場とコトLAB代表/NPO法人ワークショップデザイナー推進機構西日本理事)

 

第4回 2月20日(土)10時~12時半
「プロジェクトの実施に向けて~共有し、巻き込むこと~」
森司氏(公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京事業推進室事業調整課長)

 

申込方法など詳細はこちらから

 

 

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