アートプロデュースコース

クリスマス特別講義『あれも正しいこれも正しい で、どうする?』ゲスト:会田誠 氏

2015年最終授業日の23日(祝・水)に、アートプロデュース学科クリスマス特別講義『あれも正しいこれも正しい で、どうする?』を開催しました。

 

この講義は、近年日本のアート界で頻発している美術館やギャラリーなどが企画した展覧会に対する様々なかたちでの介入例(企画実施拒否、作品撤去・改変要請、開催中止要請など)を参考に、表現の自由とそれにともなう責任について、将来アートと市民をつなぐ様々な分野のプロを志すASPの学生で議論し、学び合う場として企画されました。

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特別ゲストとして美術家の会田誠さんにお越しいただき、ASP学科の1回生から4回生がワールドカフェ形式で、3つのテーマについて考えました。

 

①自分がキュレーターの展覧会に抗議が来ました。あなたならどうする?そうするとどうなる?

 

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②あなたは作家です。自分の表現に抗議を受けました。あなたならどうする?そうするとどうなる?テーマ①とどう違う?

 

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③自分と相手、それぞれが「正しい」主張のときあなたならどうする?そうするとどうなる?

 

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最後にはそれぞれのグループワークででた意見を発表し、会田さんや先生方からのコメントをいただきました。

 

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●参加した学生の感想●

 

・状況を使えて楽しめる人間になりたいと思う講義でした。価値観がぶつかることがなければ何もうまれない。

 

・ワールドカフェではみんなの意見が積みあがっていくのが面白かった。答えが一つに決まることはないけれども、色んな意見が聞けて楽しかった。

 

・第三者の意見もかなり重要。ただ、自分の意見を納得してもらえるまで説得することもひとつの手段だと思った。

 

・ワールドカフェを通して相手の主張をどう対応していいか分からなくなってしまったが、相手の意見を考え、第三者の視点を取り入れることが大切なのかなと思った。相手の意見と自分の意見がすべて同じであることはありえないし、和解することは難しいと思うが、その意見を「否定」ではなく「主張」や「価値観」としてみることにより「どちらが正しい」ではなく「どちらも正しい」と考えることが大切だと思った。

 

・答えのない問いについてすごく考える時間だった。「正しさ」のディスカッションは自分のことも、そのとき話している相手のことも、社会で起きている「正しさ」のやりとりも考えた。答えは見つからないけれども、相手のことを知ろうとし続ける、目的を持って話し続けることはできるのかなと思う。

 

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