- 2021年4月16日
- ニュース
池田綾子さんコンサート「haruni」にて「明日への手紙」MV披露!
2021年4月10日、京都文化博物館別館ホール。
キャラクターデザイン学科の学生たちが緊張の面持ちで集っていました。
作詞・作曲を務めた池田綾子さん自らが歌う「明日への手紙」のMV(ミュージックビデオ)を、学生たちが制作し、この日行われる池田綾子さんコンサート「haruni」にて、完成したMVがいよいよこの日、発表・上映される日だったのです。
『明日への手紙』は、2014年に発表された、シンガーソングライター池田綾子さんによる楽曲。手嶌葵さんへ楽曲提供され、有村架純さん、高良健吾さん主演フジテレビ系ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の主題歌で「この冬、もっとも切ない歌」として幅広い世代から支持を得て話題となった作品。
そのM Vプロジェクトが始まったのは昨年、5月のこと。
大学はまだオンライン授業のため教室に集うことはできず、リモートでプロジェクトが走り出しました。著名なマンガやアニメーション作品展、ゲーム開発会社などとコラボレーションする産学連携プロジェクト、そして学外コンペ出品など社会を意識し、企画力や技術を磨く機会の多いキャラクターデザイン学科ですが、MV制作は初となる試みでした。
アニメーション、CG、グラフィック、音楽プロデュースなどのゼミ生16名が横断的に関わり、制作に取り組み、完成に至りました。
会場となった京都文化博物館別館ホールは、明治時代に辰野金吾により設計された旧日本銀行京都支店で、国の重要文化財に指定されている建物。そんな歴史を感じさせる広々とした空間に、池田綾子さんの歌声が神々しく響き渡ります。
そしていよいよMVの上映。観客の拍手が響き、喜び合う学生たち。そして、池田綾子さん生の歌声による『明日への手紙』。その歌声に学生たちは感極まりました。
学生代表として山本望冬さん(音楽ゼミ・4年生)がスピーチを行い、MVと併行して制作された「コンサートポスター」と「ミュージック・トレーディングカード」を各ゼミから池田綾子さんへ贈呈させていただきました。トレーディングカードは、裏面にQRコードが配され、MVが見られる仕様になっています。そのMVはこちら。
「私たちが『明日への手紙』のミュージックビデオを作らせていただくことになったのは、世の中が今以上に緊迫した雰囲気に包まれ、大切な人と会うことすらままならなかった昨年の5月のことです。池田さんからあたたかいメッセージを受け取った私たちは、何度も会議を重ね、リモートでの作業という難しい状況の中で制作を進めていきました。
『明日への手紙』のテーマは、“過去・現在・未来・滲み・重なり合う”です。このテーマをもとに自由な『明日への手紙』の物語を紡ぎ、制作しました。私たちももがき苦しみながら、でも楽しく明日と繋がる作品作りの旅ができました。
私たちはこの『明日への手紙』ミュージックビデオを通して、あたたかい想いが少しずつ絡み合い、大切な人へ想いを馳せるきっかけになればいいなと制作させていただきました。どうかその願いが、皆様にも繋がっていけばいいなと思います。今回の貴重な経験を大切に、これからも学生一同前を向いて進んでいきます。
改めまして池田綾子さん、今回は『明日への手紙』という素晴らしい楽曲を提供していただき、本当にありがとうございました」
「“過去・現在・未来、滲み、重なり合う” という『明日への手紙』のテーマを学生さんたちが自由に解釈し、新しい物語を紡いでいただきました。生まれた映像作品の中に、私も新しい扉を見つけられるような気がしています。大変な春の幕開けから始まったプロジェクトでしたが、心の中の大きな空間で、作品作りの旅を楽しんでいただけたら、幸いです。お一人お一人との出会いに、感謝を込めまして」
シンガーソングライター・作詞家・作曲家 池田綾子
池田綾子(シンガーソングライター・作詞・作曲家)
東京都出身。武蔵野音楽大学音楽学部声楽科卒業。
2002年から音楽活動を開始。日本語の「響き」を大切にした歌詞と旋律、クラシックの発声を基調とした独自の歌声を持つシンガーソングライター。
7枚のアルバムと11枚のシングルをリリース。NHK「みんなのうた」、NHKBS「にっぽん縦断こころ旅」のテーマソング、2014年 手嶌葵に楽曲提供したフジテレビドラマ主題歌「明日への手紙」は2016年国際ドラマフェスティバル in TOKYO 東京ドラマアウォードにて主題歌賞を受賞。2017年JR九州クルーズトレイン「ななつ星in九州」イメージソングやその後多数のアーティストに作品提供を行い現在に至る。
また、世界遺産・屋久島の音楽祭「やくしま森祭り」を立ち上げ15年目を迎えた。
「この度は素晴らしい楽曲を、明日への希望を、池田綾子さん、本当にありがとうございました。」
キャラクターデザイン学科一同より