写真・映像コース

【美術工芸学科】社会実装教育プログラムをご紹介します!第二弾

こんにちは。美術工芸学科研究室です。

美術工芸学科の社会実装教育の取り組みをご紹介します。

 

社会実装教育プログラムとは・・?

商品開発からまちづくりまで、アート・デザインの分野のさまざまな仕事依頼をプロジェクトとして受けています。企業や自治体から年間100件以上の依頼が届き、仕事を通して学生自身が社会とつながるプログラムです!

 

今回は第二弾として、主に博物館や自治体と連携し、展覧会やワークショップに繋がったプログラムをご紹介します。

 

クロスフロンティア

美術工芸学科×ワコールスタデイホール

学生のうちから、京都の文化を牽引してきたワコールでの展示、企画、運営、ショップでの販売までを一緒に作り上げ、経験することによって初めの一歩を歩み、経験値をつみ、更なる活動や今後の社会に出るための準備に結びつけることができます。美術工芸学科全コースに渡る選抜展なのでコースを超えて、学生のうちだからこそできる実験的で今の時代を反映した制作発表をワコールスタディホールにて実施しました。また、コロナ下の社会で学生が等身大に感じているものを伝える展示としてワコールからも、来場者からも好評との声をいただきました。京都FMや雑誌(Art it) 、ギャラリー(スパイラル)など様々なメディアで成果の発表、学生の活動がフューチャーされ、グッズと作品販売もうまくいきました二人非売の作家がいたにも関わらず、8名で100万近い売り上げをあげました。これを機にギャラリーでの展示の声がかかった学生が2名、企業の展示に声がかかる学生が1名いたという実績を積むことができました。自作品が売れるというリアルな経験が、学生の自信となり将来のキャリア につながる可能性がある展示となりました。

 

 

縄文アート

油画×茅野市公民館

 

長野県茅野市教育委員会・茅野市公民館・尖石縄文考古館からの依頼を受け、地元の小、中、高校生向けに、油画教員が行う体験授業に、教職希望の学生2名がアシスタントとして関わりました。2017年度はホンモノの縄文土器に触れた後、鑑賞教育を行った後、自分が考える土器をデザインし考古学者とともに講評を行いました。学生たちは素材の準備や子ども達のサポート役として授業を支えました。

 

 

染織テキスタイル×茅野市公民館

 

茅野市公民館及び教育委員会、尖石縄文考古館が地元の小、中、高校生向けに年1回行う体験授業です。染織テキスタイルコースの学生アシスタントと共に「縄文国の国旗をつくろう」「わたしの祈願文様を染めよう」というワークショップを2年に渡り行いました。いずれも縄文土器に施される文様を起点に、縄文時代にも使われていたであろう天然の顔料で、染色技法や道具を用い、布に文様をプリントしました。完成作品は、本学附属の康耀堂美術館、公民館で展示を行いました。

 

記憶の劇場

総合造形×大阪大学総合学術博物館

 

平成30年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」による助成を受け、大阪大学総合博物館と共同で「自然科学に親しむ・触る・アートする」をテーマにレクチャー・作品制作・展覧会を大阪大学と京都芸術大学で開催しています。さまざまな化石や鉱石をモチーフに一般社会人と学生が参加して科学とアートの融合をめざしたプロジェクトです。

 

 

「芸術がある町」まちづくり

総合造形×鹿児島県湧水町

 

鹿児島県湧水町霧島アートの「旅」推進事業に基づいた鹿児島県湧水町との交流事業です。地元特産の竹を材料に用いた立体作品の現地制作、陶芸ワークショップ、学生作品のマルシェ販売などさまざまなアートイベントを行い、芸術の町づくり事業を推進しました。

 

DARUMA 横田株式会社

染織テキスタイル×DARUMA 横田株式会社

 

ダルマ印で有名な老舗の糸メーカー「DARUMA 横田株式会社」と共に、産学協同プログラムのひとつとして授業を企画。ダルマ糸の製造工程の見学からスタートし、社長や工場長のお話をお聞きし、繊維メーカーへの知見を深め、制作に活かす授業です。提供いただいた毛糸から巨大なクモの巣状のニット作品の共同制作や、装身具をテーマとした個人制作を行い、展覧会を企画し、作品の発表までのプロセスを完遂しました。横田社長、企画室 牧野氏にも合評に参加いただき、優秀作品は、横田株式会社本社で展示の機会を得ることができました。

 

和中庵を読む

大学院×染織テキスタイル×和中庵

 

京都鹿ヶ谷にある「和中庵」と本学大学院との共同イベントに、学部生も参加しました。2018のテーマ「和中庵を編む」では、和中庵の初代オーナーがスキー毛糸の創業者でもあったことから、編み物による参加型の共同制作を行いました。2019は、建築のディテールを文様として意匠化し、紋にして水引幕を染め上げ「和中案のかたち・水引幕」を制作しました。

 

どろの遊園地

油画×総合造形×INAXライブミュージアム

 

INAXライブミュージアムは、どろんこ館をはじめ、「土」「火」「水」といった自然素材との触れ合いを子供たちや親に対し、積極的な関わりを提案しているミュージアムです。2019年度は本学美術工芸学科が継続的連携を進め8年目となりました。美術工芸学科総合造形、油画コースの教員と学生がイベントプログラムの企画・運営に携わり、ィベント開催期間中は、現地で「どろ田」、「どろ風呂」、「どろ化粧」などのワークショップを行いました。

INAXライブミュージアム恒例の、夏の人気企画として根付いて来ています。

 

テキスタイルアートパネル

染織テキスタイル×株式会社セブンズ

 

ホテル ブリエ京都南のホテル内のロビーや廊下、客室を彩るテキスタイルアートパネルを制作しました。3年次授業で、SOU・SOUプロジェクトとして「マイフェイバリット京都」「24節気72候」などのテーマで制作した手ぬぐいデザインをベースに、今回のコンセプト「京都の”いき”を感じる」デザインにリ・デザインしました。クライアントへの中間報告会を経て、デザインを確定し、プリント外注に出すためのデータを作成し、最終的には30X30cmのパネル50枚を納品することができました。制作者は展示されたホテル施設内も見学し、出来栄えを確認することができ、作品が社会のなかで機能することを実感できた取り組みでした。

 

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