大学院

集中授業 展示・講評会

二十四節季では今は「処暑厳しい暑さの峠を越し、暑さが和らぎ、穀物が実り始める頃だそうです。

最近の寝苦しい夜もあと数回で終わるのでしょうか……

 

さて、先日ブログでご紹介させていただいた集中授業ですが、展示と講評会が行われました。

この授業を取っている学生はペインティング、映像、立体造形等、専攻する分野はそれぞれです。

今回はその中から2名の作品をご紹介します。

コロナ禍になり、昨年から取っておいたマスクをただひたすらつけ続けるというパフォーマンスを行った賈 惠然 (カ ケイゼン)さん

客員教授の長島 有里枝先生は新型コロナウイルスの感染対策が呼びかけられてから1年半。

マスクをして欲しいと思うことは何回もあったけど、「もう、マスクをしないで」と思ったのは初めてだったと講評されていました。賈さんの着けたマスクの厚みから1年半と一言で言ってしまいますが、その時の厚みを感じると同時に、自分たちの常識の劇的な変化に気づかされるインスタレーションでした。

 

最後の発表者の銭 安妮 (セン アンニ)さんは、教室を飛び出し、大学の屋上へ。

そこで、みんなで寝る。というインスタレーションを行いました。

本学教授の鬼頭 健吾先生、客員教授の小金沢 健人先生、からは実際に寝てみると気持ちいいと言う感想や、本学教授の藤本 由紀夫先生からは、若いころに地べたに寝っ転がった記憶が蘇った等の講評がありました。また、学生たちからも案外地面のゴツゴツとした感じが気持ちいいかも……等、少し戸惑いながらも普段とは違う体験を満喫していたようでした。

 

そして、そのまま車座になって今回の授業総評を行い、集中授業は終了しましたが、その後も撤収作業を行いつつ、学生同士、作品の感想を言い合ったり、作品の改善点、今回のプレゼンテーションの反省点等を話し合っていました。

様々な分野の学生と展示を通じて話し合うのはもちろん、講評される中で様々な刺激を受けたのではないでしょうか。

また、アート界の第一線で活躍する先生方から、作品へのアプローチや、展示の方法を指導していただき、贅沢な時間を過ごしていたようです。

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