環境デザイン学科

「叡山電鉄「茶山・京都芸術大学」駅が生まれ変わりました!

「叡山電鉄「茶山・京都芸術大学」駅が改修され、生まれ変わりました!

意匠設計は環境デザイン学科・学科長の小野暁彦教授

 

下記、小野教授からのご説明になります。

構造設計は本学科客員教授の東郷拓真先生、照明設計も本学科客員教授の長町志穂先生、と学科教育に携わる教員が力を合わせてデザインしました。
本日11月2日午前、さわやかな秋晴れの中竣工式が執り行われました。まだ細かな修正等の工事が残るものの、養生等取り払われ、通常の使用ができるようになりました。

本年4月に駅名が変更されたことに伴う駅舎の改修工事ですが、既存の鉄骨架構を利用しながら、屋根面、壁面、ベンチ、照明等を新装するという計画となりました。そもそもの既存鉄骨の耐荷重がぎりぎりということもあり、柱脚部の根巻による補強を加えつつも、積載荷重を最小限に抑えなければならないという命題がのしかかる中、荷重的な意味合いだけでなく温かみや触感という点からも当初より木を使用した計画を構想しました。その木材が装飾や非構造的部材にとどまるのでなく、木が本来持つ力強さの表現と役割にもつながらないかと考えて、北山杉の丸太が鉄骨を補強するような形にたどりつきました。幸いにも北山杉の里・中川の材木店(中源さん)の協力を得られ、素晴らしい品質の丸太の使用が可能となりました(同時に壁面やベンチも杉を使用しています)。木架構がわれわれに喚起する懐かしさや安心感に惹かれ、利用者や本学学生、地域のひとびとのひとときの憩いの場となってほしいと考えています(本学学生にとっては
展示等の活動の場ともなります)。屋根には軽く断熱性能と耐候性に優れた製品(イソダッハ)が使用され、風通しもよく過ごしやすいホームとなっています。既存鉄骨部は景観に配慮しつつ本学のシンボルカラーに塗装されましたが、このブルーを身に纏うことで、既存鉄骨が活き活きと蘇ったように見えます。

ヤノベケンジ先生の「SHIP’S CAT(Tower)2023」と学生作品である街灯「星の子2023」も設置され、また両ホームに学生の平面作品等を展示できる掲示板も設置され、今後の活用が期待されます。

設計者からすると、本日解禁になったベンチ等を利用者のみなさんが当たり前のように使ってくださっているのを見て、大変うれしい気持ちになりました。住宅街でこれほどの美しい木材がまとまって露出して使われている例は意外と少ないと思います。もしかしたらお寺のような存在として感じられるかもしれません。叡電利用者の方でない方も是非一度お立ちよりいただき、ご批評ご鞭撻いただけましたら幸いです。

環境デザイン学科
教授・学科長
小野暁彦

 

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