映画学科

俳優コース特別講義 ウルリッヒ・マイヤーホーシュ演技ワークショップ 2024,4.29

4月29日ハンブルグ演技学校(Schule für Schauspiel Hamburg)芸術監督、マイケルチェーホフ・ヨーロッパ(MCE)芸術監督、マイケルチェーホフ東京名誉芸術監督である、ウルリッヒ・マイヤーホーシュ氏がドイツより来日され、映画学科・俳優コースと舞台芸術学科・演技演出コースの学生にマイケル・チェーホフ・テクニックをご指導をいただきました。

 

マイケル・チェーホフ演技テクニックとは?

マイケルチェーホフ(1891~1955)は、作家アントン・チェーホフの甥であり、近代演技術の父である K.スタニスラフスキーがその弟子にあたるマイケル・チェーホフを「最も素晴らしい俳優である」と評すほどの20 世紀の偉大な役者の一人でした。

彼はモスクワ芸術座の看板役者として名声を得ると、第二モスクワ芸術座で演出家としても活躍し、その後、ロシア革命により祖国を亡命、イギリスに渡って演技スタジオを設立。その後アメリカに渡りハリウッドで多くのプロの俳優を育てていきます。

 

マイケル・チェーホフは、「創造的プロセス」の観察者として、「心理と身体」「無形と有形」の相互作用を研究し、俳優のためのシンプル且つ明確なツールを見つけだします。

これらのテクニックを実際に習得すると、俳優は比較的短期間で自分のキャラクターを発見できるようになると言われ、アーティストの創造的な個性の扉を開くスキルとなりました。その演技術はマイケルチェーホフ・テクニックと呼ばれ、各国の若手演技指導者に受け継がれると、今も尚 スタニスラフスキー・システムと並ぶ俳優育成のテクニックとして全世界に広まっています。

 

マイケル・チェーホフから直接指導を受けた俳優としては、マリリン・モンロー、ユル・ブリ ンナー、クリント・イーストウッド、マラ・パワーズ、ゲイリー・クーパーなどがいて、マイケルチェーホフ・テクニックを学んだ俳優としては、ジャック・ニコルソンやアンソニ ー・ホプキンズなどがいます。

 

 

 

講師紹介:ウルリッヒ・マイヤーホーシュ

ウルリッヒ・マイヤーホーシュは、受賞歴のある俳優であり、ハンブルク・ドイツ・シャウシュピールハウス、キール劇場、リューベック劇場、フランクフルト・ シャウシュピール、ハンブルク・カンプナーゲル、アルトナエル劇場、コモディ・デュッセルドルフ、マキシム・ゴーリキ・ベルリン劇場などといったドイツの州立および地方の劇場で30年の経験を持つ演技指導者・芸術監督である。

マイケルチェーホフ東京名誉芸術監督/ハンブルグ国立演技学校(Schule für Schauspiel Hamburg)芸術監督/マイケルチェーホフ・ヨーロッパ(MCE)共同創設者・芸術監督/

ニューヨークのマイケル・チェーホフ協会 (MICHA)  国際教員/イエディテペ大学客員講師。

2022年著作『Michael Tschechow: Der Schauspieler ist das Theater』を共編集、出版。

 

 

 

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