こども芸術大学

氷のレコード・音を聴くこと

今日の対話の時間は『聴く』をテーマに、

空間演出デザイン学科の八木先生の作品をみんなで鑑賞しました。

 

まずは『この音なーんだ』というクイズ遊び!

机を縦にして、その後ろでいろいろな音を出します。

クイズの音は、全て生活の中にある身近な音です。

目をつぶって、手を耳に当てて、よーく聴いてみよう。

「あっわかった」

手を挙げてもらい、聴いていきます。

「水を入れて飲む音!」

じゃあ、答えを見てみましょう。

じゃじゃ~ん!

そう、大正解です。

グラスに氷を入れる・水を注ぐ・飲む

この3つの音でした。

その他にも、

セロハンテープをちぎる音

乾燥した葉をくしゃくしゃとする音

フォークとフォークがぶつかる音

本をパラパラめくる音

子どもたちは見事に全部当ててくれました。

「聴こう」という気持ちがあれば、たとえその場に60人以上の人がいても、

小さな音も聞こえるし、何の音なのか想像できることがよく分かりました。

 

さて、続いてはお待ちかねの八木良太先生の登場です!

八木先生は、11月創作の時間『音を聴く、耳をつくる』を担当してくださった先生です。

まず最初は、普通のレコードを聴きます。

レコードの音自体、初めて聞く子も多かったのではないでしょうか。

当たり前のように聴いてしまいがちですが、

考え出すとどうして音がなるのか不思議ですね。

次はさらに不思議です。

八木先生の作った氷のレコードを鑑賞してみましょう。

先生が針をおとすと、氷からはピアノの旋律が流れ出しました。

子どもだけでなく大人も驚きました。

「もっと近くで聴いていいよ」

先生の一声で、子どもたちはレコードの前に大集合です。

氷が溶けていくと、音楽も溶けてなくなっていきます。

その過程に聞き入る子どもたち。

氷にさわらせてもらい、冷たくて本当に氷だと実感すると、

どうして音がなるのかさらに不思議な気持ちがつのります。

その後は八木先生のその他の作品も見せていただき、先生自身が

「どうして?」や「不思議だな」と思う気持ちを大事にしながら

作品を作っておられることが伝わってきました。

子どもたちが聴くことの大切さや音の不思議を体験できた1日でした。

(村井)

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