映画学科

卒業生の活躍! ソネソラ(sonesora)さん、個展開催 「Our Times アワータイムズ」のお知らせ!

現在、映像作家として活躍する、ソネソラ(sonesora)さん(映画製作コース14期生)の個展が本日より開催されます。

 

・会期:2025年09月23日(火) ~ 2025年10月5日(日)・時間:12:00-19:00(月曜休廊・最終日17:00)・場所:同時代ギャラリー・入場料:500円(チケット型シール付き)・HP:https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/our-times/

【クレジット】出演:池内祥人、長谷川七虹、山田真朱監督・脚本・編集:曽根笙助監督:直井陽撮影:上原恭平照明:飯島達都整音:中村葉月デザイン:春木美海音楽:吉居大輝(幽体コミュニケーションズ)キュレーション:谷口雄基

 

【展覧会内容】この度、同時代ギャラリーにてソネソラの個展を開催する。

本展覧会は、現代社会に広がる分断・排除・一元化の思想に抗して、失敗やズレを引き受ける寛容さと、分断された世界との繋がりを描く実験的な短編映画『Our Times』を初公開する。

本作は、撮影された全てのテイクをフィルムの多重露光によって一つの画面に重ね合わせる手法をとる。本来一つのテイクのみを選択する映画における現実を、本作はテイクを選択しないことで失われるはずの現実に同等の眼差しを与える。

イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンは、「同時代性とは、位相のずれとアナクロニズムをとおして時間に寄り添う、人と時間との関係性」と述べた。時代と完全に一致することなくそこから距離を取ることで、時間の割れ目や世代の境を出会いの場に変貌させる可能性が生まれる。

ソネソラの映画におけるテイクの重なりや、異なる時空間に生きる人物たちの交錯は、まさにこのずれを抱えながら時代と関わる実践である。ズレや欠落を通してこそ他者の存在が呼び寄せられる。

(文・谷口雄基)

 

【アーティスト情報】ソネソラ/sonesora京都芸術大学映画学科卒業。京都在住の映画作家 / 写真家/ VJ。映像、写真、インスタレーションなどの複数のメディアを横断し、視聴環境や再生媒体の特性を作品に取り入れることで、視覚表現の再構築を試みている。映画館での鑑賞体験を起点に、「映画とは何か」を再考し、空間や身体感覚と連動する上映形式を展開。

エクスパンデッド・シネマ(拡張映画)の手法を通じて、従来の映画の枠組みを越える映像実践を行っている。近年の主な活動に、写真集「See Saw Seen 深層心理」シリーズ。クラブメトロでのVJや拡張映画としての映像インスタレーション「NOWHERE」(京都芸術大学卒業製作展)、個展「Interpoints」(alternative space yuge) 、「esse est percipi」(NEUTRAL 堀川新文化ビルヂング)、2人展「燃する象」(TAKI/焚)などがある。

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