- 2025年12月25日
- ニュース
文芸表現学科発の「文芸誌301」第6号(301文庫)発行!
こんにちは!文芸表現学科です!
文芸表現学科には、学科での学びを活かして社会課題の解決に取り組む社会実装科目群という授業がいくつかあります。そのなかのひとつが、学科が発行元となり商業文芸誌の編集・制作・販売を目指す授業です。教員と21名の学生が一緒になって、作家への寄稿やインタビュー取材の依頼をはじめとする企画・取材執筆・編集のすべてを担います。
文芸誌301と名付けられたこの文芸誌は文芸表現学科の学生が1年ごとに編集メンバーを変えて制作しており、これまで6年間にわたり刊行を続けてまいりました。
そしてこのたび、制作にご協力いただいたすべての方々のおかげで、第6号をみなさまにお届けできることになりました!!
第6号の大特集テーマは、「戦後80年」です。
今年2025年は、戦争が終結してから80年という節目の年であり、80年という月日が流れたがため、戦争に関する記憶は失われつつある世代でもあります。
その時間とともに薄れていく記憶を、私たち戦争を知らない世代が、次の世代に引き継いでいくため文芸誌という方舟に乗せ、ひとりひとりの言葉や物語を未来に繋げていきたい……そんな「願い」とも呼べる企画を立ち上げました。
今日は、そんなボリューミーな本誌から、いくつか企画を紹介します!
「戦火」そして「日常」
セルビア・ベオグラード在住の詩人・翻訳家の山崎佳代子さんには「戦火」や「日常」をテーマに寄稿を依頼させていただきました。掲載させていただいた連作詩は、その奥に山崎さんが見てきた景色を想像させられるような「余白」を感じさせるものでした。そして、文芸表現学科の学生内で公募を行い、その中から選ばれた応答詩五作品を掲載。山崎さんの詩を読み、そこから感じたことが滲み出した作品たちは、ひとつひとつが輝きを放っています。
詩を読む機会が少なかった方々も、これを機に詩を読み、その余白から生まれた自分の中の言葉に、向き合ってみてはいかがでしょうか。
見えている景色
「今の時代に言葉を紡ぐこと」という企画では、京都芸術大学文芸表現学科生が、現在使われているの言葉の印象や、自分の言葉をどれだけ扱えているのかを正直に語り合った座談会を行い、“正しくなくとも間違いではない”言葉の在り方について、みんなでともに考えていく内容になっています。
また、芥川賞作家でもある、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんに編集部員が寄稿を依頼しました! 創作の最前線に立つ方から見える言葉とその姿勢について考えていただきました。
言葉を交わした編集部員と又吉さんが綴ってくださった言葉が、どんどんと混ざり合うような感覚を、ぜひお楽しみください!
地続きの歴史と言葉
「まさか。でもそう言へば小声がふるえてゐた様な気もする。皆の目には涙がたまっていた。」
この一文は、戦時中を生きた方の日記から引用した一文です。今回、私たち編集部とのご縁があり、当時の日記の内容を特別に掲載できることになりました。
若い世代である私たちが、当時の人々の生の言葉を読むことで、この時代の人々の「生の証」を私たちの中にも刻みこむことになる……遠い過去などではない地続きの歴史に触れることができる、貴重な企画です。
そして、琉球大学4年次在学中の2024年に群像新人文学賞を受賞し、戦争に関する作品を発表している作家・豊永浩平さんに編集部がインタビュー! 沖縄という土地とそこに根差す歴史、そしてそこから言葉を紡ぐということとはどういうことなのか。豊永さんと編集部の学生が語ることで生み出されていった言葉は必見!
まさに、戦争を知らない私たちの時代に掘り起こされた、タイムカプセルのような企画です。
つくること、のこること
本学大学院芸術研究科の専任講師で、キュレーターとしても活躍する居原田遥さん協力のもと、誌面展覧会を実施。アートという、言葉を介さずとも見えてくるものがある行為を通じて、人と人を結びつけ、記憶を残していくとはどういうことなのかを考える企画となっています。
また本企画内では、文芸表現学科卒業生である駒田隼也さん(17年3月卒)、上村裕香さん(24年3月卒)の対談企画が実現! 大手出版社の小説新人賞を受賞し、作家デビューを果たしたお二人が語る文学賞や作家としてのお話は、若い作家たちの等身大の語りとなっています。
さらに、25年3月卒業生・多田千夏さんによる、卒業制作で優秀賞を受賞した小説『洗濯家族』の掲載など、京都芸術大学というコミュニティだからこそできた企画たちは、他では味わえない魅力たっぷりです!
ほかにも、人気ロックバンド・ ポルノグラフィティの歌詞を読んだ学生のレビュー企画や、人気ライトノベル作品をプロのクリエイターたちが書評するライトノベル入門、文芸表現学科に関わるさまざまな方のニュースをまとめた文芸表現学科ニュースに、301文字で綴られた編集部員の日記など、戦争の話題だけに収まらない「京都芸術大学らしさ」が詰まったさまざまな企画内容でお送りします!
販売場所は「文芸誌301」の公式SNSにて随時お知らせしていきます。
現在、下記店舗で本文芸誌をお取り扱いいただいています!ぜひみなさま、手に取ってお確かめください!
【 関西 】
〇京都
― 大垣書店 高野店
―誠光社
〇大阪
〇兵庫
― 1003
【 中部 】
〇名古屋
【 東北 】
〇新潟
―ニカラ
【 関東 】
〇千葉
【 九州・沖縄 】
〇沖縄
副編集長と編集部員によって作成された第6号のニュースリリースが完成いたしました✨🎉
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(執筆:文芸表現学科301文庫 「文芸誌301」
編集部・森菜々子、並びに編集部一同)
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