文芸表現学科

学生 が 教員紹介!【仙田学先生編】

文芸表現学科では、日々さまざまな授業を通して「書くこと」「読むこと」と向き合っています。今回は、小説家として活動しながら本学で授業を担当されている仙田学先生に、授業で心がけていること、これまでの経歴、そして文芸表現学科の魅力についてお話を伺いました。

 

仙田学プロフィール1999年、関⻄大学文学部フランス文学科卒業。2004年、学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻修士課程修了。2002年、小説「中国の拷問」で第19回早稲田文学新人賞を受賞。以後、文芸誌を中心に小説、エッセイ、評論などを執筆。著書に『盗まれた遺書』(河出書房新社)、『ツルツルちゃん』(オークラ出版)、『ときどき女装するシングルパパが考える家族、愛、性のことなど』(WAVE出版)、『トイレ野ようこさん』(静山社)、『ジンジャ野みまもりさん』(静山社)、共著に『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)などがある。

 

正解を教えない

 

       授業をしている仙田先生

 

授業で心がけていることや意識していることはありますか?

 

仙田先生 : 「(文芸表現学科は)創作を学ぶところですよね。創作って、新しいことをしていくっていうことだから、これが正しいっていうことを伝えるのではなくて、学生さんの中にある可能性を、どれだけ最大限出せるかなということを一番大事にしています。それは人によって違うから、どんな人なのかなっていうことをまず考えて、課題とか壁になっているものがどこにあるのか探して、そこを突破してもらうことを後押しすることを大事にしてますね」

 

仙田先生が授業で最も大切にしているのは、「正解を教えること」ではなく、「学生ひとりひとりの可能性をどこまで引き出せるか」ということですね。指導というよりも、一緒に考えてくれるような感じがします。仙田先生は授業でたびたび、学生に質問することがあります。そのときも、学生の意見をつまりこういうことだねと、しっかりと受け止めてくれます。わたしたち学生がうまく言葉にできないときも、待ってくれてとてもやさしい先生です。

 

どのようにして現在のスタイルになりましたか?

 

仙田先生 : 「小説家として、指導するならこういうことかなっていう結論に至ったかなという感じなんですよね。僕はここにきて4年目なんだけど、4年間いろいろ試行錯誤しました……教えるということは創作と似ている部分があって、常に何か新しいこと、もっといいやり方がないかなと模索している感じですね」

 

実際に授業を受けている学生としても、仙田先生の授業は「分かりやすい」という印象があり、たとえ難しい内容でも、具体的なたとえ話や実体験を交えて説明してくれるため、自然と理解が深まります。「正解を押しつけられない」からこそ、自分なりに考えることができると思います。

 

           授業中

 

京都芸術大学にくる前はどんなことをしていましたか?

 

仙田先生は、京都芸術大学に来る以前から約20年にわたり、さまざまな場所で「教える仕事」に携わってきました。最初に塾講師を始めたきっかけは、小説を書く時間を確保するためだったそうです。塾の勤務時間は夕方から夜にかけてだったため、昼間の時間を創作に充てられると考えたことが理由だと話してくれました。しかし、小学生や中学生を教えることは難しく、授業に集中してもらうことや、興味のない内容に関心を持たせることに苦労したそうです。そして約3年間続けた後、その仕事を辞めることになったそうです。

 

             授業をしている仙田先生

 

仙田先生 : 「でも、教える仕事っていうのは楽しくて、それは続けたいなと思ったから、「講師 募集」とかで検索して仕事を探しました。そしたら国家資格の受験勉強を教える講師の仕事っていうのがあってね。消防設備士っていう消火器とか天井の感知器の点検をするための資格とか、あとエックス線作業主任者っていう病院とかでレントゲンを操作するのに必要な資格とかの受験勉強のやり方を教えていました」

 

自分でも資格10個ぐらい持ってるけど1回も使ったことないと笑いながら話してくれました。その後、専門学校ではじめて「書くこと」を専門的に教えることになりました。

 

当初は、自分自身も書き手であるがゆえに、「どこまで踏み込んで指導してよいのか」「教えるべきこととは何なのか」に悩むことも多かったといいます。しかし、5〜6年かけて経験を積んでいく中で、自身の創作体験を一般化し、学生に伝えるスタイルを少しずつ確立していきました。そこからWEBライティングの仕事なども並行しながら経験を重ね、現在は京都芸術大学で小説を教えています。

 

小説を書くことと教えることは「伝える」

小説を書くことと教えることは「伝え

          授業をしている仙田先生

 

仙田先生 : 「僕の中では、小説を書くことと教えるっていう仕事は似ていて……なんか、伝えるみたいな感じかな。何かを噛み砕いて、その知識とか技術を人にわかりやすく伝える。間に立つ仲介者みたいな感じ」

 

お話をきいて、伝えるという言葉がしっくりきました。仙田先生が「正解を教えること」ではなく、「学生ひとりひとりの可能性をどこまで引き出せるか」と話していたことにつながっている気がします。

 

最後に文芸表現学科のいい所を教えてください。

          授業をしている仙田先生

 

仙田先生 : 「少人数なところかな。1学年45人ぐらいだから、学生と教員の距離感が近い。45人かける4学年だから、200人足らずくらい。小学校よりちょっとちっちゃいくらいな規模感ですね。だからほぼみんなの顔と名前や、どういう人なのかなっていうのがだいたいわかります。学生の人たちからしたら、困ったときにすぐに相談したりしやすいんじゃないかな」

 

文芸表現学科の魅力として仙田先生があげたのは、「少人数で距離感が近いこと」でした。1学年約45人という規模は、他学科と比べて少なく、教員と学生、学生同士の顔や名前が自然と分かる環境が整っています。そのため、大規模な学科では難しい密なコミュニケーションが取れる点は、文芸表現学科ならではの強みだと感じます。

 

実際に学生として過ごしていても、作品について意見を交わしたり、悩みを共有したりする中で、「一人で書いているわけではない」と実感できる場面が多くあります。創作はひとりですが、同じ目標を持つ仲間が身近にいることは、学びを続ける上で大きな支えになっていると思います。

 

インタビューを終えて

 

今回のインタビューを通して感じたのは、仙田先生が「教える人」であると同時に、「ずっと考え続けている人」だということです。正解を示すのではなく、学生ひとりひとりに向き合いながら、その人なりの答えを見つける手助けをする姿勢は、学生としてはうれしいことだと思います。授業で感じていた「話がすっと入ってくる」「考えやすい」という印象の裏には、⻑年の試行錯誤と経験が積み重なっていることが今回改めて分かりました。

 

創作に迷ったときや、自分の書くものに自信が持てなくなったときでも、「可能性を信じてくれる人がいる」ということは、大きな支えになると思います。文芸表現学科という環境を支えている教員の一人として、仙田先生の存在はとても大きいと、今回のインタビューを通して改めて感じました。

              授業中

『盗まれた遺書』を読みました

 

インタビューをするにあたって、仙田先生の本『盗まれた遺書』(河出書房新社)を読みました。

本のリンクはこちら→『盗まれた遺書』(河出書房新社)

 

タイトルである「盗まれた遺書」は、「盗る」と「撮る」をかけた物語で、これは仙田先生が本を読むことに感じていたことから発想したとはなしてくれました。万引きする主人公は、わたしにとっては非現実なのに、彼は日常のように普通に盗むのでどこか現実的に感じました。

いっぽうで、「肉の恋」がこの本に収録されている物語の中で、一番すきです。「盗まれた遺書」とは全くといってちがいます。現実ではあり得ないほどの肉まみれ生活なのに、ついつい想像してしまい、不思議なほどになんの戶惑いもなく読めてしまいました。誰かとこの物語について語りたくなる、そんな気持ちになる本となっています。図書館で借りた本で読みましたが、後日買いました。おすすめです。

 

(学生ブログライター/2年生・上田藍 京都芸術大学附属高校出身)

 

 

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