- 2026年3月17日
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「ON」と「OFF」のメリハリを。箱とプロダクトが融合した新しい生活雑貨の提案— 卒業展受賞者インタビュー|優秀賞・宇都翔太さん
こんにちは!プロダクトデザインコースです。
今回は、卒業展で優秀賞を受賞した宇都翔太(うと しょうた)さんにお話を伺いました。
—まずは、今回の作品について教えてください。
僕が提案したのは、「箱とプロダクトが融合した生活雑貨」です。
世の中には、テープディスペンサーやティッシュのように、使っていない時間の方が長いのに、常に使える状態で置かれているモノが溢れています。利便性は高いですが、生活の中での「ON」と「OFF」の境界線が曖昧になっていると感じたんです。
一方で「箱」は、使うときに蓋を開け、使い終わったら閉めるという、動作のメリハリがはっきりしています。この蓋を開閉する動作を、製品のスイッチ(ON/OFF)に見立てることで、使わないときは静かな「箱」として空間に佇み、使うときだけ「道具」になる。そんな新しい生活雑貨のあり方を提案しました。
—なぜ「箱」に着目したのですか?
もともと箱にすごく興味があって、身の回りのものを片っ端から自作の箱に収めていく実験をしていたんです。でも、使うたびにわざわざ取り出すのはやっぱり面倒で(笑)。そこから、「蓋を開けたら、箱の本体そのものが機能を持っていればいいんだ」という発想に辿り着きました。
—作品にはかなりのバリエーションがありますね。
全部で10種類制作しました。卓上は 置き時計、置きカレンダー、テープディスペンサー、貯金箱、ティッシュケース、メモ帳。壁掛けは時計、カレンダー、鏡、キーフックです。どれも「出しっぱなしが当たり前」だと思われているモノばかりを選んでいます。
—制作する上で、特にこだわった部分はどこでしょうか。
「なんとなく」のデザインを排除することです。サイズ、色、紙の素材、すべてに理由を持たせ、作品の精度を上げました。 構造としては「印籠箱(いんろうばこ)」という、蓋と身の段差がない形式を採用しています。これによって、閉じたときに美しい「面」が揃うんです。
また、機能面でも、例えばテープディスペンサーなら、テープを引いたときに動かないよう内部に重りを入れるなど、道具としての使い心地も追求しました 。
箱の作り方やルールは、アルバイト先の『&PAPERS』で学んだ技術をフル活用しました。もしあそこで経験を積んでいなければ、もっと素人っぽい箱になっていたと思います。
—宇都さんがプロダクトデザインの道を選んだきっかけは?
根っからのモノづくり好きで、中学の頃から段ボールや革で身の回りのものを作っていました。「作れるものは、買うのではなく作る」という自分の喜びを、他人のため、そして社会のための価値に変換できるのがプロダクトデザインだと思い、この学科を選びました。特に京都芸術大学は、専門的なコース分けがはっきりしていて、より深く学べる環境だと感じたのが決め手です。
—4年間の学生生活を振り返ってみていかがですか。
本当に良かったです! 授業はもちろんですが、伝統工芸に関わる「T5」プロジェクトや、1年生の授業をサポートする「マンデースタッフ」など、学外や運営側の活動にも積極的に参加しました。『&PAPERS』との産学連携での出会いから、実際に製品が商品化されるまでのプロセスにゼロから関わらせてもらえたことも、学生のうちにできない貴重な経験でした。
<&PAPERSさまとの産学連携授業からうまれた商品についてのインタビューブログもあわせてご覧ください!>
—今後の展望を教えてください。
どんな職業に就いたとしても、「考えることをやめない」でいたいです。身の回りの困りごとをデザインで解決し続けること。それは趣味の延長かもしれませんが、いつか自分のためだけでなく、家族や、さらにその先の誰かのためになるようなモノを世の中に送り出せたら素敵だなと思っています。
—最後に、後輩たちへアドバイスをお願いします!
「まずは作ってみる」こと。これに尽きます。頭で考えるだけでなく、どんなクオリティでもいいから、前日の夜にでも作ったモックを授業やゼミに持っていく。実際に触ってもらってフィードバックをもらうことは、百聞は一見にしかず、何倍も成長を早めてくれます。自分の手と頭を使って、目の前の問題を解決していく面白さを、ぜひ4年間で存分に味わってほしいです。
宇都さん、インタビューありがとうございました!
宇都翔太 UTO, Shota
2003年生まれ
改めて、受賞者のみなさん、おめでとうございます!
|学長賞|
三木心暖さん(奈良工業高等専門学校出身)
|優秀賞|
宇都翔太さん(大津商業高等学校出身)
|同窓会特別賞|
市岡瑞季さん(大阪府立牧野高等学校出身)
|奨励賞|
村井寛紀さん(滋賀県立八日市高等学校出身)
八木佑磨さん(大阪府立旭高等学校出身)
德田奈緒さん(京都外大西高等学校出身)
天池凜伽さん(大阪府立佐野高等学校出身)
児島成哉さん(滋賀県立堅田高等学校出身)
中道季敬さん(大阪府立桜宮高等学校出身)
池永悠人さん(和歌山市立和歌山高等学校出身)
|教職員賞|
大江賞 竹内日菜さん(兵庫県立姫路南高等学校出身)
時岡賞 牛嶋拓人さん(三田松聖高等学校出身)
風間賞 藤永悠生さん(大阪府立いちりつ高等学校出身)
上林賞 福本万葉さん(大阪府立池田高等学校出身)
北條賞 大澤樂さん(長野県長野西高校出身)
技官賞 神崎那由さん(大阪府立香里丘高等学校出身)
学科事務賞 鈴木波音さん(好文学園女子高等学校出身)
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