大学院

小坂美鈴さん個展『Corpus:考えないことについて』開催のお知らせ

こんにちは、大学院オフィスです!

本学修了生の小坂美鈴さん @kosa.misu (2024年度修了)が、共同書庫にて個展を開催予定です!

ぜひご高覧くださいませ。
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小坂美鈴( @kosa.misu )個展
「Corpus:考えないことについて」

会期:2026年4月18日〜5月3日(月金土日のみ開館)
時間:月金13:00〜20:00 / 土日12:00〜19:00
場所:共同書庫( @kyodoshoko )
〒604-8492 京都府京都市中京区西ノ京右馬寮町8-35
企画:谷口雄基( @minimum.taniguchi_yuki )
展覧会URL:https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2026/misuzu-kosaka/

トークイベント「労働と仕事の実践について 場・作品・展覧会」
開催日時:4月20日(月)19:00-20:30
場所:共同書庫
定員:20名(先着順)
参加費 :¥500(現金のみ対応)
参加方法:応募フォームより予約https://docs.google.com/forms/d/1QUCQVgCosScj0tlkTcfeknL2xiSQ1qoZOAHRoHaSPTs/edit
ゲスト:長谷川新(インディペンデントキュレーター)( @robarting )

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この度、共同書庫にて小坂美鈴の個展『Corpus:考えないことについて』を開催します。アーティストである小坂美鈴は、家の中にある私生活の写真を裁断することで、自身の身体のパーツに編み上げる作品を制作します。それらは会社員として労働に従事することで、疎外された私生活や身体性を自らの手の内に取り戻す行為だといえます。展示会場となるのは、昨年にオープンしました京都市中京区にある個人の蔵書を共有する共同書庫です。書庫は図書室として公開され、どなたでも自由に本を読むことができる場になっています。

展覧会タイトルである『Corpus(コーパス)』とは、フランス語で文書や手紙など研究対象となる資料の総体を意味しており、語源はラテン語のcorpsすなわち身体です。小坂が制作する断片的な身体の作品群と、個人の蔵書が集う展示会場は、複数性と差異をはらんだ一つの『Corpus(コーパス)』を生成します。鑑賞者である私たちは、それらの事物を眼差したり読み進めるたびに、何かについて考えふける。閑暇の中で本を読むこと、建築に寄りかかる身体を認めること。労働から遠ざかる時間の中に平穏が流れる。海の向こう、指先の向こうでは、何やらざわめいているというのに。

哲学者である東浩紀の著書「平和と愚かさ」では、平和と愚かさが考えない点において共通していること、考えることの重要性を説きながらも、人間が引き受けることができる問題への合理的判断や道徳的な正しさには限界があることを指摘しています。賢さへの脅迫が過剰であると、人間は逃走し平和を感じることができなくなる。そしてより深い愚かさに突入する。だから、あるていど考えないことを許容する必要がある。本展覧会では、この議論を引き継ぎながら、小坂の作品や共同書庫にある蔵書を通じて『考えないことについて』考えます。あるときは会社で働くように、あるときは休日に伸びるように。その二重性に意識を向けることは、読書と制作に向き合う地続きな日常において、私たちが自由にほどけるためのひとつの生きる居場所であると考えます。(文 谷口雄基)

@kgplus

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