文化財保存修復・歴史遺産コース

【歴史遺産OG体験談が行われました!】

こんにちは、歴史遺産学科研究室です。
5/22(金)3・4回生対象の「歴史遺産学総合演習Ⅰ/Ⅲ」「領域研究1」の3限に、卒業生をお招きして、卒業後の進路についてや学部時代の卒論、就活の話等をインタビュー形式でお聞きしました。在学生には事前に質問を募り、卒業生から体験談やアドバイスをお話しいただきました。

 

まず、登壇いただいた卒業生をご紹介いたします。

 

【近藤真愛さん】
本学部・大学院卒業後、奈良県大和郡山市役所の都市建設部まちづくり戦略課文化財保存活用室で文化財専門職員として勤務
学部での研究は「平安貴族の饗宴 -宇治別業出土土師器皿の考古学的研究-」
大学院での研究は「平安貴族の饗宴文化の考古学的研究 -12世紀における土師器皿の廃棄状況を中心に-」

 

【君和田万優可さん】
本学部卒業後、石清水八幡宮に就職。その後ホテル業界に転職し、現在アマン京都「鷹庵」のサービスアソシエイトとして勤務
学部での研究は「進む御朱印の方向性」

 

【小澤美柚さん】
本学部卒業後、本学大学院に進学
学部での研究は「江戸時代末期から明治時代後期の錦絵における紫色色材の分析 ―豊原国周作品の赤・青・紫について―」

 

今回は、そのOG体験談のインタビュー内容を一部ではありますが、お伝えいたします!

※近)近藤真愛さん
君)君和田万優可さん
小)小澤美柚さん

 

Q.就職活動で大変だったこと
近)修士論文の執筆や研究発表、展示準備と就職活動の時期が重なり、とても大変だった。就職先が決まっていない不安を抱えたまま忙しい時期を過ごしていたため、精神的にもかなり負担が大きかった。学業と就職活動の両立は本当に大変だったと感じている。

 

小)専門職の採用時期は一般企業と比べて遅れることが多く、特に冬頃が本番になるため大変さを感じた。そのため、一度就職活動全体の進め方を見直す必要があるかもしれないと感じている。

 

Q.就職活動の軸について
近)地方自治体の文化財専門職を軸に就職活動を行っていた。大学・大学院の6年間を通して埋蔵文化財を専門的に学んできたため、その経験を活かせる仕事に就きたいという思いが強かった。とにかく専門職にこだわっていた。

 

君)学生時代は御朱印に関わる仕事を軸に考えていた。しかし今振り返ると、もっと幅広い視野で就職活動をしても良かったと感じている。実際に働いていく中で考え方が変わることもあるため、その時々で柔軟に進路を考えるようになった。

 

小)教育分野を軸に考えており、その中に文化財や美術館に関わる仕事も含めて検討している。また、人と関わりながら自分自身も成長していける仕事を大切にしている。

 

Q.面接での緊張について
近)面接では毎回緊張していたが、とにかく数を受けることで傾向を掴んでいった。無理に取り繕うよりも、自然体でいることが大切だと感じている。また、自分らしい回答を意識していた。

 

君)面接はとても緊張した。実際に英語で質問をされたこともあり驚いたが、「伝えたい」という気持ちを大切にし、自分に素直に人柄をアピールすることを意識していた。また、YouTubeの動画などを参考にして面接のコツを学んでいた。

 

小)自分は逆に緊張感が足りないタイプだと感じていたため、姿勢や服装など、基本的な部分をしっかり整えることを意識していた。

 

Q.大学での学びは就職先で活かせているか
近)大学で学んだ「保存と活用のバランスを考える視点」は、現在の自治体での仕事にも活きていると感じている。実際の現場では、その両立の難しさを日々実感している。

 

君)接客の中で、大学で学んだ歴史や文化の知識をコミュニケーションの材料として活用している。特に京都のホテルという環境では、京都の歴史に関する知識が役立つ場面も多く、学んでいて良かったと感じている。

 

Q.入社後のギャップについて
近)就職前から業界研究や現場経験を通してギャップをできるだけ埋めていたため、「理想と現実は違う」ということは理解していた。文化財行政が忙しく大変な業界であることも覚悟した上で入職した。

 

君)以前までは働くうえで「仕事を休むこと」に対してネガティブなイメージを持っていた。しかし、実際には休みの取りやすい環境であったため安心した。働くうえでは、体だけでなくメンタル面も大切だと感じている。

 

最後に後輩へのアドバイスをお聞きしました!

Q.後輩に向けてのアドバイス
近)自分の中で「譲れない軸」を3つほど決められるよう、しっかり自己分析を行うことが大切。また、就職活動ではモチベーションを維持するためのメンタルケアも重要であり、ぶれない自分を持つことが必要だと感じている。大学院進学を考えている場合も、とりあえず出願してみた上で就職活動を進めるなど、可能性の幅を広げながら動くことが大切。

 

君)自分の研究を楽しむことが何より大切。また、メンタルケアとして友人に話を聞いてもらったり、旅行に出かけたりして気分転換をすることもおすすめしたい。

 

小)「自分にとって何が譲れないのか」「本当にやりたいことは何か」を考えることで、就職活動の軸が見えてくる。自分なりのこだわりを見つけることが大切。

 

【おまけ情報!】
インタビュー終了後、「後輩に伝え忘れていたことがある!」として、特に強調されていたのが「通勤時間は短い方が良い」というお話でした。

特に社会人1年目は、慣れない環境や仕事によって、体力面・精神面ともに大きな負担がかかります。そのため、住む場所を選ぶ際は「会社から近いこと」や「通勤しやすいこと」を重視するのがおすすめとのことでした。
「これは絶対に伝えてほしい!」とお話しされていたため、この場を借りて共有させていただきます。

 

すべてのインタビュー内容を紹介することはできませんでしたが、卒業後も自分の意志をしっかり持ち、仕事や研究に打ち込んでいることが伝わってきました。これから3・4回生は卒業論文に向けての研究や就職活動が本格化していきます。今回、歴史遺産学科の卒業生からのアドバイスを参考に、残りの大学生活のビジョンを立てることができたのではないでしょうか。

 

ご登壇いただいた、近藤さん、君和田さん、小澤さん、ありがとうございました!

 

【参考サイト】
大和郡山市 公式ホームページ
https://www.city.yamatokoriyama.lg.jp/index.html
(参照2026-05-28)

鷹庵 公式ホームページ
https://www.takaan.jp/
(参照2026-05-28)

 

 

7月25日(土)26日(日)ブース型オープンキャンパス開催!
文化財保存修復・歴史遺産コースでは、「花札のキーホルダーを作ってみよう!!」をテーマに花札遊びの体験と、その図柄を用いたキーホルダー作成をご用意しております。ぜひお越しください!!
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-25_07-26/

 

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