- 2014年8月27日
- 日常風景
セノグラフィーとは?舞台美術の発想と方法論についての集中授業
舞台美術家である杉山至先生による夏期集中授業が行われました。
21世紀アートの重要課題であるコミュニケーションとデザインを
古くから扱ってきた舞台美術(セノグラフィー)の歴史を紐解くところから
実践的な構想と造形までのプロセスを体験することを通して、
これからのアートやデザインに貢献できる発想力を身につけていきます。
各グループが見つけた、大学内の「空間」を使ってパフォーマンスを創作するワークショップです。
このグループは、言葉を使わずに、人の立ち位置の変化だけで表現していました。
このグループは台詞のあるコントをしながら、坂道を使って、人の心の変化を表現していました。
ちなみに、手前にいるのが杉山先生です。
京都の曼殊院と詩仙堂の中をセノグラフィー的な視点でスケッチをします。
スケッチを5〜6枚書くことで、自分がどういう視点でモノを見ているのかを知ります。
↑この写真は曼殊院
↑こちらは詩仙堂
いい雰囲気ですね。
↑これは、日常に潜むコミュニケ—ションデザインの例を発見して、
スケッチ/写真/言葉で表現をする授業です。
街にある様々なモノがヒトの五感を意識した形や作り方をしていることに
あらためて気づかされる授業でした。
自分がふとした時に思い出す光景「原風景」をモチーフにして、
スケッチ/言葉/模型を作り、自分の原風景と近い人たちが集まって、
1週間の集大成として、5〜15分くらいのパフォーマンスを発表しました。
この1週間で培われた発想力が発揮され、短期間で作られたものとは思えない
面白いものになっていました。