日本画コース

【日本画】第8回『放課後の日本画研究会』

こんにちは。

日本画研究室です。

 

爆弾低気圧のせいで冷たい強い風が吹き荒れている京都です…。

今日のブログでは、先週12月12日(金)に行われた

「放課後の日本画研究会」の様子をお伝えしていきたいと思います。

 

放課後の日本画研究会は第8回目。

今回は京都 洋傘製造卸 小野内商店の小野内香織先生にお越しいただき、

「日本画を社会に活かす術」というテーマでお話いただきました。

小野内先生は以前本学日本画コースの副手として働かれており、

今は傘のデザインから制作までされ、傘の展覧会なども開催されて

TVでも取り上げられたりと活躍されている先生です。

 

▼日傘の紹介。布が二重にかさなっており、日があたると木漏れ日のような影が出る素敵な日傘でした!

 

 

ただ二重なだけでなく、布と布の隙間が木漏れ日の表現に重要だったりと奥深い話でした。

 

▼放送された番組のDVDも持ってきていただいたので鑑賞会!

番組では小野内先生の傘に対する思いや、実際の仕事ぶりなどが紹介されていました。

オーダーメイドで代々受け継がれてきた着物を傘にしたり、

人の思いが詰まったものを裁断して傘にリメイクするプレッシャーは相当なものだと思いました。。

 

▼本革の傘!革で作品を制作されているアーティストとのコラボレーション作品だそうです。

革はやはり取り扱いが難しいものなので、伸縮を計算に入れて骨組みに張っているとの事でした…!

機械では出来ない職人技です!(ちなみに持ち手は漆塗りです)

 

▼すごく本革の傘が似合っていた吉川先生。

現代では使い捨ての傘が大量に出回っていますが、

一つの傘を大事に使う、大切にしたいと思える傘を持つという事は

単純にエコにもつながるし、物を大切に扱う心も生まれると思いました。

(´-`).。oO(マイ傘が欲しくなりました…)

 

小野内先生は日本画を制作するなかで学んだ事(配色の妙や柄を配置をするときの空間の取り方など)や、

学芸員のアルバイトで数多くの文化財に実際に触れた体験、

日本画コース副手で身につけたパソコンの技術(HPを開設したりDMや名刺を作ったり)などなど、、

今まで生きてきた中での様々な経験が今の仕事に結集しているとお話されていました。

 

やりたい事をやるために、やりたくない事もしなければならない時もあるけれど

それをいかに楽しみながらとことん突き詰めて行い、自分のスキルアップに繋げていくか…

それが今後社会に出てバリバリ働きたい人にも、絵を描き続けたい人にも大切な事。

という言葉がすごく印象的だった第8回放課後の日本画研究会でした!

 

 

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美術工芸学科 日本画コース

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