- 2016年3月1日
- イベント
【卒業展】2015年度 優秀賞 受賞者コメント
卒業展4日目の本日は、優秀賞受賞者のみなさんのコメントを紹介します!
コミュニケーションデザインコース
関屋晶子さん
「ME&HER typography」
【受賞者コメント】
まさか自分が受賞できるとは思っていませんでした。喜びというよりは驚きの方が大きいです。
3年生の頃からタイポグラフィの勉強をしてきました。その過程で、さまざまな美しいフォントが専門家だけの領域となっている事に疑問を持ち、もっと多くの人にこの美しさを知ってもらうきっかけとなればと思い、今回の作品を制作しました。アートをよく知らない女の子が、「アンディーウォーホールが好き!」と言いながらウォーホールデザインのバッグを持っているような感覚で、「ギル・ザンフォントが好き!」と言いながらこのプロダクトを使ってもらえたら嬉しいです。
大学生活の4年間、専門的な勉強をしていく中で、知識が増えるほど視野が広がる喜びを知り、入学前とは見える世界が大きく変わりました。
卒業して社会に出ても、自分の未熟な部分と向き合いつつ、色々なことを勉強していきたいです。
※一部作品は卒展と同時開催中の卒店(VOTEN VOTEN)でも販売をしています。実際に作品を購入頂けますので、是非とも併せてお越し下さい!
イラストレーションコース
時吉 あきなさん ※「ヒロ杉山特別賞」も併せて受賞
「ブラントワール京都30700号室」
【受賞者コメント】
私の作品は「絵を描く」イラストレーションとは違うので、
原画と複製の間というコンセプトが他コースの先生に理解してもらえるか不安があり、受賞は難しいと思っていました。
優秀賞とヒロ杉山特別賞を頂けてとても嬉しく思います。
もともとコラージュ制作が好きだったのですが、コラージュ作品に対する「既視感」を感じており、そこに自分なりの視点を取り入れてみようと思ったのが、今回の作品のきっかけとなりました。
はじめに犬の立体コラージュを制作してみたのですが、この作品をプレゼンした時には先生方に絶句されました、、、。
その後、一度は別の制作をしていたのですが、やはり立体コラージュをもっと踏み込んで作りたいという思いが消えず、卒業展最終プレゼンの直前に今回の作品の基盤となる部屋のコラージュを制作しました。
この時、かつて絶句していた先生が「すごい!」と言って下さり、最終的に卒業制作として昇華させる事ができました。
この4年間、素敵な先生方に出会えたおかげで、イラストレーションに対する考え方やものの見方が広がりました。
これからも、もっと広げていきたいと思います!
イラストレーションコース
山名 真奈さん
「やまのやまい」
【受賞者コメント】
受賞発表の時はなかなか名前を呼ばれないので、ダメだったんだとがっかりしていたら優秀賞と聞き、本当に驚きました。他の人よりも作る物に悩む時間を取り過ぎてしまい、短期決戦で挑んだので、私が賞を受けたのは少し戸惑いもありますが、うれしいです。
これまでの課題では、描きたいものをセーブして、人に見せてもいいと思える程度に描いてきました。
初めは卒業制作もそのようにしようと考えていましたが、ハッピーエンドの、王道ストーリーを作ろうとしても、もともとハッピーエンドを疑ってしまう性質で、どうしてもいいお話が思いつきませんでした。
制作はなかなかうまく進まず、個人的にも色々なことが重なって苦しい時期がありました。
ですが逆にそれが転機になり、自分の描きたいものを描こう!と、ふっきれてからは一気に作りました。1週間もかからなかったかもしれません。
ずっと自分の描く絵で人に見せてもいいものと、見せてはいけないものがあると思っていました。
その葛藤があったので、卒業制作でこんなものを描いてもいいのかな?と作りながら不安もありましたが、完成してみると、意外に他の人が楽しんでくれているのを見て、安心しました。
卒業展は親も見に来ると言っていたので、良い報告ができてよかったです。
大学に通わせてくれている感謝の気持ちはありますが、今まで描いた絵を見せたことはほとんどありませんでした。親は驚くかもしれませんが、思い切って作ったこの作品が、多くの人に受け入れられたということを知らせたいです。
先端表現デザインコース
折山 黎 さん
「羊と向き合う」
多くの方からコメントやアドバイスをもらえたことが一番嬉しかったです!
制作では羊をなめす方法(※)など、
今までに経験したことのない作業が多く何が正しいかもわからない状態で、大変すぎたことを忘れるくらい全ての作業が大変でしたが
博物館の館長の方になめす方法をお聞きしたり、
小学校時代の担任の先生や、羊の担当医であった獣医さんから
羊を飼育していた頃のお話をお聞きしたり
多くの方に協力していただき作品を完成できました。
自分自身の心残りだった時間に向き合い、自分の奥にあるのもの表現した作品のため制作中も自分で客観的に見ることが難しかったですが、
アドバイスも多くいただき作品作りには終わりがないのだと強く感じました。
自分と羊との向き合いに誰かも向き合う。そんな場面があればとてもうれしいです。
(※) なめす…動物の生皮から不要なたんぱく質や脂肪を取り除き
薬品で処理して、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせること。
・・・・・
京都造形芸術大学 卒業展/大学院 修了展
日程:2/27(土) – 3/6(日)
時間:10:00~18:00
場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス
http://www.kuad-sotsuten2015.com/
3/5-6 同時開催!オープンキャンパス
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/sotsuten/
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