- 2017年11月30日
- ニュース
修了生の活躍:交わるいと 「あいだ」をひらく術として
こんにちは、明日からもう12月ですね。
今回は、修了生の宮田彩加さんの展覧会のご紹介です。
広島と遠方ですが、寒い毎日、心に響く暖かさを感じに行かれてはいかがでしょうか。
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交わるいと 「あいだ」をひらく術として
織物の大半は空気でできています。織物の質量のうち繊維が占める割合は通常20〜50%に過ぎず、繊維を撚って糸を紡ぐにも、糸と糸を交わらせて布を織るにも、そこには必ずすき間ができます。そのすき間、空間があるからこそ、布は薄く軽やかで、伸び縮みして丈夫で、あたたかくあることができるのです。糸と糸がどのように交わって、どのような形のすき間をつくるのかによって、布の布たる所以が生まれ、その性質や表情もできあがっていきます。 この展覧会では、糸や布、繊維を素材に制作を続ける15人と1組の作り手たちによる営みを紹介します。伝統工芸から現代美術、デザインまでジャンルはさまざま。それらを貫く導きの糸としたいのが、精神病理学者の第一人者であり臨床哲学の先駆者でもある木村敏の次のような言葉です。「自己とは、自己と他者とのあいだ ―現在の事物的世界とのあいだだけでなく、当面の他者とのあいだ、所属集団とのあいだ、過去や未来の世界とのあいだなども含む― の、そしてなによりも自己と自己とのあいだの関係そのもののことである」(『関係としての自己』みすず書房、2005年)。つまり糸や布と向き合うことで、自己そして人の生のあり方をふかく見つめてみようというわけです。 タイトルの「いと」は素材としての「糸」を意味すると同時に、作り手たちの「意図」でもあります。糸が交わって布が生まれるように、作家たちの意図が交わってこの展覧会ができていきます。さらにみなさんが会場を訪れ(あるいは会場を出て、まちを散策し)、思い思いに交わりながら「あいだ」の関係を幾重にも紡いでみてください。
交わるいと「あいだ」をひらく術として 展特設ウェブサイト
→ https://hiroshima-moca.jp/majiwaruito/
出品作家(50音順、敬称略)
上原美智子、上前智祐、呉夏枝、加賀城健、北村武資、熊井恭子、鈴田滋人、須藤玲子、関島寿子、 髙木秋子、ヌイ・プロジェクト、平野薫、福本繁樹、福本潮子、堀内紀子、宮田彩加
会期 |
2017年12月22日(金)~2018年3月4日(日)
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開館時間 |
10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
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休館日 |
月曜日(ただし1月8日、2月12日は開)、1月9日(火)、2月13日(火) 年末年始(12月27日(水)~1月1日(月))
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観覧料 |
一般1,030(820)円、大学生720(620)円、 高校生・65歳以上510(410)円、中学生以下無料 ※( )内は前売り及び30名以上の団体料金 前売り券の取り扱い場所一覧
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主催 |
広島市現代美術館、中国新聞社 |
後援 |
広島県、広島市教育員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送 |
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関連プログラム
▲2017年12月22日(金)10:30~
出品作家によるリレー・トーク
出品作家が展覧会場にて自身の活動や今回の作品について語ります。
※要事前申込、要展覧会チケット
▲2018年1月20日(土)13:00~17:00
ワークショップ1「ほどいて、ひらいて」
▲2018年1月27日(土)、28日(日)各日13:00~17:00
ワークショップ2「ほどいて、あみなおす」
▲2017年12月23日(土)、2018年1月2日(火)、1月21日(日)、2月18日(日)
14:00~15:00
学芸員によるギャラリー・トーク
本展担当学芸員が展覧会の趣旨や展示の意図、作品の見方などについて解説します。
※要展覧会チケット、事前申込不要
▲毎週土曜日、日曜日、祝日
11:00~11:30および14:00~14:30(学芸員によるギャラリー・トーク開催時は除く)
アートナビ・ツアー
当館アートナビゲーターが展覧会の見どころや作品の魅力についてお話しします。
※要展覧会チケット、事前申込不要
その他プログラムの詳しい情報・申込はこちら
→ https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/majiwaruito/
広島現代美術館へのアクセス情報
→ https://www.hiroshima-moca.jp/access/
以上、広島市現代美術館HPよりご紹介しました。