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【大学院 芸術表現専攻修士一回生 個展のお知らせ】 崎川真璃絵 個展  バネバネバネバネバネバネバネ

期間:2013年7月2日(火)から7日(日)
時間:12:00から19:00 (最終日17:00まで)

場所:Kunst Arzt

http://kunstarzt.com/top/top.htm

場所詳細:605-0033 京都市東山区夷町155-7

 

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KUNST ARZT では、崎川真璃絵の個展を開催します。
崎川真璃絵は、まるで絵本のように、
シンプルでかわいらしいカタチのちょっとした動きから、
豊かなイメージを生み出すアーティストです。
日常の中にある何気ないユーモラスな動きに着目し、
スポンジや木といったどこにでもある素材をシンボリックなカタチに加工し、
それらに動きを与えること(鑑賞者参加型、映像)を通して、
アーティストの着目点に鑑賞者を導き、
さらにはアーティストが内包するシニカルに社会を見る視点を感じさせてくれます。
今年3月に発表した「バネ」では、
バネによって繋げられた○や□などのシンプルな木製オブジェたちを
いくつもテーブルの上に置き、そのテーブル面に、
それぞれのバネが弾かれたシルエッ ト動画を投影する試みでした。
ここでは、それぞれのシルエットが動くことによって、
まるで木製オブジェたちに命が吹き込まれたかのような不思議な印象を与えました。
本展では、その「バネ」を多角的に発展させたインスタレーションをご覧頂けます。
(Kunst Arzt 岡本光博)

 

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「バネ」

バネ(丸)、バネ(四角)、バネ(細い四角)
バネ(ひし形)、バネ(楕円と丸)、バネ(丸とスポンジ)
バネ(丸と小さい丸)、バネ(丸、縦置き)
2013年

 

 

■アーティスト・ステートメント

私は動きに注目して制作している。
私が制作している作品の動きとは例えば、歩く時に変化する靴の形や、
ペットボトルのラベルを手でぐしゃぐしゃに丸め
手を離すとゆっくり戻っていく動きであったり、
あの人の髪の毛が風で一本だけ宙に浮いている。
そんな日常にある少し笑ってしまうような感じに似ている。
素材はビニールひもやスポンジ、ティッシュなど
日常的によく見るものを使用している。
それらが本来の用途と全く違う使われ方や動きを見せる。
私たちは当たり前にあるものほど意識することはないが当たり前にあるからこそ、
それが変化した時強く意識するのではないか。
私の作品は動くといっても電気などの大がかりな仕掛けや
大きな動きがあるわけではない。
人の動作や人が触れることによって動く。
現在はバネ(コイル)の特徴的な動きを利用し制作をしている。
バネにさまざまな形をした木材をつけたり、バネの本数を変えたりしている。
基本的には同じ構造ではあるが
その微妙な変化によりそれぞれまったく違った動きをみせる。
それらに人が触れたり、歩く時の振動などの
人の動作により奇妙なふるまいがうまれる。

 

 

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「どらいやあ」

風船、粘土
2012年

私たちは今、エネルギーがないと生きていけない
原発などからできる強大なエネルギーを
社会からサービスを受けながら生活している。
しかしこの今のエネルギーに頼りきった生活で良いのか。
東京では震災以降エスカレーターが止まっているところが多いらしい。
本当に私たちの生活に必要なものだったのか。
私たちはエスカレーターがなくても階段をのぼることができる。
私は風船を使ったドライヤーを制作した。
自分で風船に空気をためて、風船のゴムの力で風がでる。
一生懸命風船に空気をためても
風がでてくる時間は膨らましている時間よりずっと速い。
しかし私たちが毎日使っているスイッチを押すと
ドライヤーからでてくる風だってそういうものだ。

 
■崎川真璃絵プロフィール
1990年 香川生まれ
2011年 倉敷市立短期大学 服飾美術科入学 卒業
2013年 京都造形芸術大学 情報デザイン学科 先端アートコース 卒業
現在 京都造形芸術大学 大学院芸術表現専攻在籍

2011年 「私たちは必死なのです」
倉敷市立短期大学卒業制作展 倉敷市立美術館
2011年 「先端と石のある角部屋」
京都造形芸術大学 大学祭グループ展 京都造形芸術大学
2012年 個展 崎川真璃絵展 「そんな感じでおきる」  1963ギャラリー (大阪)

 

 

 

 

 

 

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