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芸術学コース 長谷川 由梨奈

私はアイヌ民族の工芸品であるイクパスイの文様構成について研究しました。イクパスイとは儀礼で神に酒を捧げるための箆で、表面には多種多様な文様が彫られます。同じアイヌでも地域によって差異が見られますが、これまでのアイヌ文様研究では信仰との関わりを論じられることが多く、文様の地域差を明らかにしたものはありませんでした。特にアイヌ文化が保たれてきた日高のイクパスイの特徴を明らかにすることは、アイヌ文化を知るうえで重要だと考え、研究テーマに設定しました。
現在でも多くの研究で参照されている杉山寿栄男、フォスコ・マライニの書籍の図版から、日高、樺太、北見・美幌のイクパスイをひとつひとつ分類し、各地域で見られる形状と文様の種類、構成を比較しました。その結果、日高では文様のバリエーションが豊かで彫られる範囲も広く、他地域と比べ装飾的であることが分かりました。
同じものはひとつもないと言われるイクパスイの文様を分類する作業は大変でしたが、最終的に結論を導き出すことができてよかったです。




アイヌのイクパスイの文様構成について-日高、樺太、北見・美幌の比較-

長谷川 由梨奈

芸術学コース

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