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芸術学コース 村野 夢摘

 カラー写真が芸術と見なされていなかった1950 年代からカラーでニューヨークのストリート写真を撮り続け、現代においては「カラー写真のパイオニア」として世界的に認知されているアメリカ人写真家のソール・ライターについて、彼が芸術表現において受けた影響を明らかにすることを目的としてこの研究テーマとしました。彼の作品は、歌川広重の浮世絵のような構図や抒情性からそれとの関連性が指摘されています。また、19世紀末から20世紀初めの西洋画家からの影響を指摘する文献もあります。しかし、それらには具体的な影響関係が示されていないように思われたため、ライターが最も敬愛し、また、浮世絵を愛し、自らも写真撮影をしていたピエール・ボナールというナビ派の画家に着目し、詳細に作品比較を行うことで、ライターがボナールから具体的にどのような影響を受けたのかを明らかにしました。
 今回の研究により、ボナールが目指した絵画表現へのアプローチ方法に関しても発見が得られ、また、次の課題が見出せたと考えます。このように、興味深く果てしない研究の旅に連れ出してくださった先生方に、厚く御礼申し上げます。


埼玉県

ソール・ライターが受けた影響と現代における受容について

村野 夢摘

芸術学コース

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