芸術学コース 谷口 志津江
17世紀オランダの代表的画家レンブラント。2020年の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の《34歳の自画像》を観て、その気品と包み込まれるような色彩に感動した私は、他の作品を観ようとレンブラントの画集を開きました。しかしそこには、それぞれ顔貌が違うレンブラントの《自画像》がありました。特に《酒場のレンブラントとサスキア》ではへらへら笑う下品な顔。なぜ同じ人物を描いた自画像なのに、こんなに顔が違うのか。この素朴な疑問をテーマにしました。
当時のオランダの歴史的背景や経済力豊かな市民の存在、多くの弟子を持つ工房主であり、物語画への執念を生涯持ち続けた画家として、レンブラントはことなる顔貌表現の「自画像的トロニー」を制作したと考えました。
参考文献には日本語の文献だけでなく、英語やイタリア語で書かれているものもあり、語学力の向上が今後の課題のひとつになりました。
迷いながら書き進め、どうにか本提出に漕ぎつけることができたのは、先生方の丁寧なご指導のおかげです。ほぼ1年かけての卒研。人生で初めての経験。結果はどうあれ、とにかくここまでこれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
大阪府
レンブラント―自画像の顔貌表現についての一考察―
谷口 志津江
芸術学コース
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