イラストレーションコース 横山 史登
■タイトル
『言葉にできなくても、大丈夫』
■説明
この作品は自殺の防止を目的としたショートアニメーションとなっています。
作品内では鬱々とした日常の中で主人公が職場の上司からのパワハラにより心が追いつめられ、さらにSNSで誹謗中傷を受け、追い込まれていきます。
しかしSNS内の広告で偶然見つけたホットラインへのリンクに救われるというストーリーが展開します。このストーリーではちょっとしたきっかけで、人の心は追い込まれていくということと、誰かに助けを求めることで心が軽くなるというメッセージを表現しました。
日本における自殺者の数は近年でも毎年2万人を超えています。
そのほとんどが追い込まれた末の死であり、疲労や鬱といった状態が長引きふとした瞬間に自殺に至ってしまうケースがほとんどであるといわれています。
最悪のケースになる前に誰かに相談できていれば、止められるものであるともいわれています。そのことからショートアニメーションによるホットラインへの導線というコンセプトは問題解決の一助となるのではないかという考えから制作に取り組みました。
制作においては登場キャラクターの立場をはっきりさせた、分かりやすいストーリー展開を心がけました。
見ている人が辛くならない、心が疲れていても内容が入るといったことに配慮しながらデフォルメされたキャラクターデザインとテンポよく展開していくストーリー画面の隅に表示されたホットラインへのQRコードとメッセージ、ラストシーンでは作品のタイトルでもある「言葉にできなくても、大丈夫」というコピーとQRコードを大きくレイアウトし、背景の色彩も落ち着く夕焼け空の色を配色し画面全体に癒しの雰囲気を作り出しました。
この作品を作ることで、自殺に関わる様々な立場について考えることが出来ました。
当事者だけでなく、追い込んだ側の人、周りに悩んでいる人がいるなど、そういったそれぞれの立場の人々が、この作品を通して自殺は身近な問題であることを考えてもらえることを切に願います。
スマホのアラームで目を覚ます
憂鬱な朝ゆっくりと起き上がる
上司に体調が悪いと伝えると、パワハラを受け
上司から電話がかかってきて、怒鳴られる
電話が切れた後、画面に映る顔は泣いていた
SNSでも誹謗中傷を受け画面の中を堕ちていき心が崩壊する
悩み相談のホットラインをSNSの広告で見つける
相談員に悩みを聞いてもらう
電話を切った後、画面に映る顔は穏やかだった
エンディング手書き文字アニメーションで締めくくる
『言葉にできなくても、大丈夫』
横山 史登
イラストレーションコース
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