歴史遺産コース 五味 順子
山梨県と長野県にまたがる八ヶ岳連邦周辺では多くの縄文時代の遺跡が有ます。山梨県側の北杜市では、900ヶ所以上の遺跡が確認されています。八ヶ岳周辺では火山生の酸性度の強い土壌のため植物で編まれた編組製品が出土する遺跡は皆無です。土器底部に残る圧痕からその痕跡を見ることしかできません。
卒業論文では遺跡を絞るのが難しく比較的大きな遺跡の調査報告書に見られた底部圧痕を対象としました。遺跡ごとに時代別、出土場所、土器形式、糸幅、編み方、編名等一覧表にし比較してみました。中には1ミリに満たない糸幅や8ミリの太い糸幅の物や一本の糸でも太さの違う物や土器を置き直したと見られる圧痕等が見られました。そこからは、土器の製作に使用したと考えられている布等を通して多地域との交流や縄文人の植物利用の巧みさが見て取れると考えられます。使用植物の特定まではできなかったのですが、これを研究の入口と捉え他の遺跡も調べていきたいと考えています。最終的には使用植物の特定ができればと思います。
山梨県
土器底部圧痕の編年について
ー八ヶ岳周辺の縄文遺跡を中心とした土器底部圧痕の比較についてー
五味 順子
歴史遺産コース
このコースのその他作品